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簡易医学用語辞典

                   
                   
                   
               
               



最近更新分

ブラックアイ
前頭蓋底骨折を起こしたときに、目の周りが黒くなる現象。骨折直後には起こりにくい。

アニソコ
アニソコリアの略。瞳孔不同(症)。

PSVC
上室性期外収縮。従来使われているPACは厳密には心房性期外収縮を指し、房室接合部性期外収縮はPJCと言わなければならない。この2つを合わせたのがPSVCである。略語として定着しているかは疑問なので、アルファベット略語にこだわらずに日本語で上室性期外収縮といった方が話が早いだろう。

S/O
SUSPICIOUS_OFの略。○○の疑い。おそらく我が国でしか使われていない略語。

FX
骨折のこと。英単語で骨折を意味するFRACTUREの先頭の一文字Fと、省略するための未知数X(エックス)を組み合わせた、英語圏でよく使用されるルールに基づく略語。

DNR
厳密には蘇生(処置)を禁止すること。患者や家族が希望して蘇生処置をさせないことを意味する。それに基づき医師が指示した場合にはDNRオーダーといわれる。蘇生(処置)をしないことという緩い意味で使われることもある。なお、DO_NOT_RESUSCITATEという言葉の響きが、あたかも蘇生させることも可能だがあえて蘇生させないと一般市民に誤解をされることがあるため、DNAR(DO_NOT_ATTEMPT_TO_RESUSCITATE(蘇生を試みることを禁止する))を用いることがAHAガイドライン2000から推奨された。医療従事者にとっての意味は両方とも同じ。我が国の病院前救急において、DNARに関する公の規則やガイドラインは存在しないため、消防本部や消防署、あるいは個々の救急隊や各隊員に判断が(事実上)委ねられている。








「亜○○」は「○○っぽいけどちょっと違うかな」と考えれば大体意味は通じる。

アーク熱傷
体表面の近くで放電が起きて負った熱傷。電撃傷とはちがい、あくまで熱傷の一種。

アーチファクト
人間が作り出した、本来は存在しないもの。邪魔なことが多いが役立つこともある。[ノイズ]

RI
ラジオアイソトープ。放射能を持つ元素(厳密には同位体)。[放射能]

RNA
リボ核酸。遺伝子情報はDNAで構成されているが、それを必要に応じて複写し、必要な場所へ運ぶのはRNAの仕事。

RNAウイルス
遺伝子情報をRNAによって構成しているウイルス。レトロウイルス。DNAウイルスに比べて変化しやすく、ワクチンが作りにくい。[ワクチン]


あるに越したことはないが、あるからといって人を助けられるものでもない。その曖昧さ、実体の無さから、論理に対抗するための感情的な攻撃手段となることもある。「その考えかたは理屈ばっかで愛が無いよな〜♪」愛さえあれば人が救えるのであればこの世に死亡事故は存在しないし、親より先に死ぬ子もいない。[宗教]

ICU
集中治療室(集中治療部というところもあるらしい)呼吸循環管理が行える病室。[ICUシンドローム]

ICUシンドローム
ICU精神病。ICUの特殊な環境と、処置に対する不安から生じる心因反応。[精神病]

アイソトープ
同位元素。陽子の数が同じで、中性子の数が異なる元素のこと。問題となるのは「ラジオアイソトープ」。これは放射能を持つ。[放射能][同位元素]

IDDM
インスリン依存型(性)糖尿病。ほぼ間違いなくインスリンを日常的に使用している。[糖尿病]

ITP
特発性血小板減少性紫斑病。なぜか、名前だけは妙に有名。[特発性]

アイバンク
死体からの角膜移植を円滑に行うための斡旋組織。臓器移植ネットワークの出現により、その存在意義は薄れつつある。ただ、角膜提供希望者の名簿を持っている組織はここしかない。

IVS
心室中隔。これがなくなると、動脈血と静脈血が混ざり合い、うまく酸素を全身に送れない。

アイントーヘ(ベ)ン三角形
双極肢誘導の心電図に関する基礎的な考え方。心電図の発展の礎といわれている。[心電図]

あえぎ呼吸
頭蓋内に異常があるか、全身状態が極端に悪化している時の呼吸。そのままにしておくと危険な呼吸の一つ

亜鉛
ミネラルの一つ。欠乏症もあれば、中毒もある。[中毒][ミネラル]

アカイエカ
普通にその辺を飛んでる蚊。様々な病気の媒介となっている。血液を固まらなくするための唾液がアレルギー反応を起こし、痒みを誘発する。[媒介]

アカゲザル
血液型の、Rh型を決める際にはアカゲザルの抗血清が使われる。

アキレス腱
かかとからふくらはぎにかけて存在する、人間の一番太い腱。人や団体の弱点のことも指す。

悪性
全身に影響を与えて、(そのままいけば)最終的に死なせてしまう病変。

握雪感
皮下気腫を押すと、雪を押した感じに似ているとか。僕はそう感じませんでしたが。[皮下気腫]

亜酸化窒素
笑気(笑気ガス)。麻酔に使用される。

アシドーシス
血中のpHが下がっている異常状態。

アスピリン
解熱鎮痛薬の代表格。アメリカでは解熱剤といえばコレ。

アセチルコリン
副交感神経の神経伝達物質として有名。

アセチルコリンエステラーゼ
アセチルコリンを分解する酵素。サリンは、アセチルコリンエステラーゼの働きを邪魔する。[サリン]

アセトアミノフェン
解熱鎮痛薬。なぜかアスピリンの方が有名である。[アスピリン]

アセトアルデヒド
エチルアルコールが代謝されるとこれになる。二日酔いとは、アセトアルデヒドが人の形となり歩いている現象。車を運転したりもする。迷惑この上ない。

アセトン尿
糖尿病の人の尿から検出されることがある。が、健康な人でも少しは出ている。

アダムス・ストークス症候群
心臓の不整脈が原因で起こる意識障害。[高度な徐脈]

アダムのりんご
のど仏のこと。甲状軟骨の隆起によるのどの膨らみ。

圧外傷
圧力(気圧や水圧)の変化によって起こる外傷。加圧によっても減圧によっても起こる。[減圧症]

圧挫症候群
挫滅症候群と同じ。[挫滅症候群]

圧痛
押すと痛いこと。[反跳痛]

圧迫麻痺
神経の圧迫による麻痺。女の子に腕枕をしてあげた朝、目がさめたら腕が動かなくなっていたりする。この場合は末梢神経の麻痺なので治るらしい。

圧脈
強く触れる除脈。頭蓋内圧亢進症で有名。

アデニン
遺伝子情報「ATGC」のA、エネルギーの通貨で有名なATPのAは、アデニンのAである。

アテローム
できものの一種。

アトピー
過敏症。遺伝性がある。アトピー体質だとアレルギーを起こしやすい。激しいアレルギーで死ぬこともある。[アレルギー][アナフィラキシー]

アドレナリン
心臓を元気にするカンフル剤。業界ではエピネフリンという名前の方が有名である。バゾプレッシンに負けそう。[カテコラミン]

アトロピン
副交感神経の働きを邪魔する薬。[副交感神経]

アナフィラキシー
極端に強いアレルギー。死ぬこともある。[アレルギー]

アニサキス
寄生虫。魚介類に多い。

アニソコ
アニソコリアの略。瞳孔不同(症)。

亜砒酸
砒素化合物のひとつで、強力な毒薬。急性中毒、慢性中毒共に起こす。[砒素]

亜砒酸(亜ヒ酸)
虫や人、あるいは虫のように人を殺すための薬。砒素そのものに毒性はないが、砒素化合物は強力な毒薬となる。急性中毒、慢性中毒ともに起こす。「砒素カレー」「砒素うどん」[中毒]

アプガールスコア
生まれた赤ちゃんの状態をあらわす点数。10点が満点で一番よい。

アポトーシス
細胞自滅。外から影響を受けていないのに細胞が死ぬこと。壊死とはちがう。

アミオダロン
不整脈を止める薬。AHAガイドライン2000でよく出てくる。

アミノ酸
蛋白質を作る材料。種類がたくさんあり、1種類でも足りないと蛋白質が作れなくなる。[必須アミノ酸]

アミラーゼ
でんぷんを麦芽糖に分解する酵素。唾液と膵液に含まれる。

アメーバ
原虫の一種。水や土の中にいる。たまに人の腸の中にいることもある。種類によっては赤痢を起こす。

荒木の分類
CTのない状態で、外傷を受けた頭蓋内がどうなっているかを知るための臨床的な分類法。CTがある状態では何の役にも立たない。「頭蓋内出血型」だからといって、必ずしも出血していないので注意。

アルコール依存症
酒を飲まずにいられない人。詳しくはDSMで定義されている。いずれにせよ迷惑この上ない。

アルツハイマー病
痴呆が進行する病気。遺伝の可能性がある。原因、治療法不明。

アルドステロン
副腎皮質ホルモン。尿細管での吸収、排泄を調節してpHを維持するために分泌される。[ホルモン]

α線
放射線の一つ。人体に強い影響を与え得るが、透過性が無いために内部には影響を与えられない。[放射線]

アルブミン
血中に存在する蛋白質。膠質浸透圧を維持するための特異的な作用があるかのように理解している人がいるが、単に存在する量が多いから結果的に浸透圧に大きな影響を与えているだけ。[膠質浸透圧]

アレルギー
抗原抗体反応のうち、結果的に人体に有害に働いたもの。[アナフィラキシー][抗原抗体反応]

アンギオ
アンギオグラフィーの略で使われることが多い。その場合、血管造影のこと。[血管造影]

暗順応
暗いところに入って、弱い光でも見えるようになること。[明順応]

安静時狭心症
おとなしくしていても狭心発作が現れること。死ぬこともある。[狭心症]

安全域
「LD50/ED50」で表す薬の安全性。[50%致死量][50%有効量]

アンビュー
手動の人工呼吸器の商品名。一般名はバッグマスク。高濃度酸素を投与できるが、酸素が無くても使用できる。[バッグマスク]

アンフェタミン
覚醒剤。使用を知った際、覚醒剤取締法には通報義務が無いため医療人の守秘義務とぶつかる。

安楽死
楽に死なせること。技術的には簡単だが、倫理的な側面が非常に複雑で「消極的安楽死」「積極的安楽死」などという用語も言い訳のように作られた。わが国は「造物主」信仰がないので信仰している国に比べると解決しやすい(だろう)。






食べたものを消化液と一緒にこねくり回して吸収しやすくする臓器。たまに鉄や真鍮でできている人もいる。

ER
救急室。病院内で救急診療を担う科を指すこともある。

EEG
脳波。

EH
本態性高血圧。

EMS
救急医療サービス。救急隊を指すこともある。[救急隊]

EOA
食道閉鎖式エアウエイの元祖。食道に挿入するチューブと、口と鼻を覆うマスクからなる。[食道閉鎖式エアウエイ]

EOG
酸化エチレンガス。ほとんどの微生物を殺せるガス。熱に弱い医療器具の滅菌に使われる。高価であり、人体にも有害なので僕はあまり使いたくない。平成14年から規制がかかり、使いにくくなった。いいことだ。[滅菌]

ECG
心電図。

EGTA
おそらく、名称としては一番有名な食道閉鎖式エアウエイ。食道に挿入するチューブと、口と鼻を覆うマスクからなる。チューブの先は開放されており、食道内吸引や胃内吸引が行える。[食道閉鎖式エアウエイ]

EDH
硬膜外血腫。EPIDURAL_HEMATOMAの略で、俗に「エピドラ」とも言う。

医院
日本の医療システム上最も小さな医療機関。診療所。基本的に入院はできず、外来のみの対応となる。許されている病床は19床までで緊急の場合しか入院できない(ことになっている)。地方に行くと、全診療科目を診られる「スーパー診療所」を見つけることができる。

胃液
胃から出る分泌液。主成分は塩酸と蛋白消化酵素であるペプシン。[胃][ペプシン]

胃炎
胃に起こる炎症の総称。中間管理職の場合は病気のうちに入らないらしい。[胃][炎症]

イオン
分子や原子の電子の数が変化し、プラスまたはマイナスの電気を帯びた状態。マイナスイオンは万能薬らしい。

異化
化学反応の「分解」が体内で行われるとこう呼ばれる。別に「分解」でいいと思うのだが。[同化]

胃潰瘍
胃液の消化作用により胃壁がとかされること。

胃カメラ
胃を内側から撮影するカメラ。細くなったと皆言うが、僕は一生飲みたくない。

胃癌
胃にできた癌。転移の可能性が大きい。[胃]

医業
医行為を反復継続の意思を持ち行うこと。(最高裁判例)[医師法][医行為]

縊頸
頸を吊ること。その結果死んだ場合は「縊死」という。[定型縊頸][非定型縊頸]

異型狭心症
安静時にST上昇を伴う狭心症。[ST][狭心症]

異型輸血
提供者と披提供者の血液型が異なる輸血。現在、我が国で確信的に行われる異型輸血はないため、すべて医療事故(又は医療過誤)であるといえる。過去には、O型の血液型を使った異型輸血が行われていたこともあった。

胃痙攣
胃の筋肉が異常に緊張している状態。痛い。[胃]

医原性
医療行為により起こされたもの。外傷や新型感染症、精神病など幅広い。医原性の損傷を起こした場合、直ちに謝るか、人生をかけて隠し通すかの2通りしかない。中途半端に隠そうとして、ばれそうになって白状するのは一番よくない。

医行為
医師が行うのでなければ保健衛生上危険な行為。(最高裁判例)[医業][医師法]

医師
医療システムの最上位の職業。理系の最高峰。免許は「医師免許」と「歯科医師免許」の2種類しかないが、様々な認定があるらしい。ちなみに、医師免許を持っていても直接患者を診ない仕事をしている場合は診療を求められても拒否できる。

縊死
首をつって死ぬこと。成功率は極めて高い。[縊頸]

意識
様々な定義がある。「起きていて、自分と他人、周りの状況が理解できること」が最大公約数であろうか。今は医学と精神学で、昔は医学と哲学で、意識の正体を何とか暴こうとしてきた。明日には定義が変わるかもしれないほど、あいまいなものである。[意識障害][意識レベル]

意識障害
意識の障害。呼んでも起きないとか、叩いていないとすぐに寝てしまうと言った状態の他に、はっきりとしゃべるけど言っている事がおかしいと言うものも含まれる。見えないものが見えたりとか、日本にいるのにホワイトハウスの声が聞こえたりとか。[意識][意識レベル]

意識レベル
意識の状態を誰にでもわかるように数値化しようとする無謀な試み。我が国では「3-3-9度分類」と「グラスゴー・コーマ・スケール」がよく使われる。[意識][JCS][GCS]

医師法
医師の身分、業務に関する法律。この法律により、医師でないものが医業を行うこと、医師を名乗ることが禁止されている。

移植
組織や臓器を移すこと。自分の身体の中で移す、他人(死体を含む)から移す、人間以外の動物から移す場合がある。動物から移した場合は、定着しないことが多い。「他人にあげるにゃゴミでも惜しい」という考えなのか、移植に使われずに燃やされてしまう死体が多い。もったいない。

移植片対宿主病
移植された臓器を異物と感じ、身体が攻撃してしまうことによる症状の総称。移植医療が行われる限りなくならない。[移植]

イタイイタイ病
カドミウムによる中毒。なったことはないけどすごく痛いらしい。あらためて見るとすごい病名である。

T音
心臓の、房室弁が閉じたときの音。[心音]

T型糖尿病
インスリン依存性糖尿病。ほぼ間違いなくインスリンを常用している。

一次救命処置
器具を使わずに行う救命処置。気道確保、人工呼吸、心臓マッサージからなる。[CPR]

1回換気量
1回の呼吸の際に吐き出される空気の量。500mlくらい。深呼吸をしたときではなく、あくまで通常の「呼吸」の際の話。

1回心拍出量
心臓が1回に送り出せる血液の量。「心拍出量」とは違う。[心拍出量]

一過性脳虚血発作
一時的に脳に送られる血液が足りなくなり意識障害を起こすこと。普通はすぐに意識が戻り、後遺症はないが、脳梗塞などの前触れのことがある。

一酸化炭素
不完全燃焼の際に多量に発生する。体内でも少し生成される。酸素の200倍以上の力でヘモグロビンと結びつくため、重症な中毒症状を起こす。[一酸化炭素中毒]

一酸化炭素中毒
一酸化炭素(CO)による中毒。ヘモグロビンに対して酸素よりも強く結合するため、酸素が全身に運ばれず酸欠症状を起こす。強い中毒の場合は窒息と一緒。救急車に積んでいる血中酸素飽和度測定装置(酸素の量を測る機械)は一酸化炭素と酸素を区別できないため、一見酸素が十分であるかのような数字を示す。死ぬこともある。[一酸化炭素][ヘモグロビン]

一般市民
様々な意味を持つ言葉であるが、救急医療では「医療従事者でない者」あるいはそれに加えて「傷病者の救護を業務として期待されていないもの」を指す。[バイスタンダー][非医療従事者]

遺伝
身体の特徴などが、遺伝子を通して子孫に伝わり、その特徴が現れること。とりあえず子孫を作るのに協力してくれる人がいないと話は始まらない。[遺伝子]

遺伝子
個体の特徴を子孫に残すための情報のかたまり。誤解されているが、遺伝子を外国語にしたものがDNAではない。DNAは単なる物質名であり、例えるなら遺伝子が「新聞」でDNAが「紙とインク」と言った関係である。[遺伝][DNA]

異物
本来その場にあるべきではないもの。一番怖いのは「気道異物」。死ぬです。

医薬品
広い意味での医療や保健のため使われる薬。[医薬部外品]

医薬部外品
医薬品よりも弱く、軽い症状のために使われる薬。[医薬品]

医薬分業
医師と薬剤師の業務をそれぞれ独立とすること。我が国では医師は薬剤師の業務を行うことができるため、成立していない。

医療
人の病気、怪我、それに伴う症状を改善させるサービスの総称。医師による診療がその中心であり、医師を中心とした23種類の医療従事者により提供される。近年、社会の高齢化に伴い医療と福祉の境界があいまいになっている。

医療過誤
診療や処置に失敗したり、説明をきちんとしないなど、幅広い医療上の過失。法律上の問題のほか倫理的な問題もあり、最近はすぐに訴えられてしまう。

医療法
医療システムに関する法律。医療機関の構成などについて定められており、医療従事者の身分や業務については他の法律で定義されている。

ILCOR
国際蘇生法連絡委員会。各国がまちまちに行っている、広い意味での心肺蘇生法に関する情報を交換するため組織。ガイドライン2000の作成にも関わった。[ガイドライン2000]

イレウス
腸閉塞。何らかの原因で腸が内容物を送り出せなくなった状態。器質的イレウスと機能的イレウスがある。[器質的イレウス][機能的イレウス]

インスリン
膵臓から分泌され、ブドウ糖の細胞内への取り込み、ブドウ糖からグリコーゲンへの合成を促進させる。結果、血糖値(血液内の糖質の量)が下がる。[糖尿病]

院内感染
医療機関で治療中に感染すること。多くは入院患者におこる。

インピーダンス
交流成分を含む電気に対する電気抵抗。MEの分野で多く出てくる。身近なものでは心電計の電極と患者の皮膚の間に発生するインピーダンスがある。汚れをふき取らないと大きくなって正確な心電図が取れない。

インフルエンザ
急に高熱が出て、呼吸器の様々な疾患が出現する。原因はインフルエンザウイルス。「かぜ」とは違う。





右位心
心臓が何らかの原因で右側に移動すること。[右胸心]

ウイルス
最小の生物。細胞を持たずに、遺伝子とそれを覆うカプセル、他の細胞に遺伝子を移すための器官を持つ。自分では増えることができない。抗生物質は効かない。[RNAウイルス]

ウエルニッケ失語症
言葉が理解できなくなる失語症。自国語を聞いても知らない外国語を聞いているようになるらしい。話すことはできるが、自分で言っていることも理解できないので間違いが多い。

ウェンケバッハ
U度房室ブロックの一つ。[房室ブロック]

ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群
心臓の電気刺激は上から下へと流れるが、下から上に流れる伝導路ができてしまい、心拍数があがる不整脈を起こす。、WPW症候群。

右胸心
心臓が生まれつき右側にあること。[右位心]

齲歯(う歯)
虫歯。

後ろ向き研究
別に消極的だというわけではない。過去に起こったことを記録によりさかのぼって研究すること。その記録は研究されることを想定したものではないため、不完全になることもある。[前向き研究]

右心室
心臓の右上の腔。身体中から戻ってきた血液が心臓に入る最初の腔。

宇宙病
宇宙に行くことで起きる症状の総称。かかる人は少ないと思う。用語として成立しているのかもよく分からない。

鬱血(うっ血)
静脈血が心臓に戻れなくなり、静脈や毛細管の血液が増えている状態。静脈か心臓に原因がある。抹消静脈に注射をするときには意図的にうっ血させる。[充血]

うっ血性心不全
うっ血を伴う心不全。経静脈が怒脹したり、むくみが出たりする。[鬱血(うっ血)]

運動失調
思ったとおりに、あるいは命令されたとおりに動けないこと。





エアウエイ
気道のこと。気道確保や、それに用いられる器具をさすことも多い。[経鼻エアウエイ][経口エアウエイ]

エアレーション
EOG滅菌の後に、器具に残っている人体に有害なガスを飛ばすために巡回させた空気にさらすこと。不十分だと患者に悪影響を与える。[EOG]

HR
心拍数。

HIV
ヒト免疫不全ウィルス。AIDSの原因ウイルス。

HA
肝動脈。

HF
心不全。

HCV
C型肝炎ウィルス。

HB
B型肝炎。

HBS
HBs。B型管炎ウィルスの表面因子。

HBP
高血圧。

ARF
急性腎不全または急性呼吸不全。

ARDS
成人呼吸窮迫症候群。本当は急性(Acute)だったのだがいつの間にか成人(Adult)に誤植されてしまったらしい。心不全が原因ではない肺水腫の一種。

AED
心室細動などの致死的な頻脈性不整脈に対して、内蔵されたコンピュータにより除細動の適否を判断し、高エネルギーの電気で治療する機械。厚生労働省の検討会報告により、一般市民を含めた非医療従事者にもその使用が認められた。AEDの定義、その使用に伴う責任について法律には一切記されていない。[心室細動][除細動]

AEDH
急性硬膜外血腫。単にEDHということも多い。エピドラとも言う。

AHA
アメリカ心臓協会。心臓のみならず、血管、急性脳卒中など幅広い内因性疾病について研究、勧告を行っている米国の国内組織。ガイドライン2000の作成にも大きく携わっている。[ガイドライン2000]

AA
上行大動脈。

AAE
大動脈弁輪拡張症。

AAA
腹部大動脈瘤。

ASO
閉塞性動脈硬化症。

ASD
心房中隔欠損。

ASDH
急性硬膜下血腫。単にSDHということも多い。サブドラとも言う。

AMI
急性心筋梗塞のこと。単にMIと言う場合にはAMIを指すことが多い。

AML
急性骨髄性白血病。

ALS
筋萎縮性側索硬化症。

ALL
急性リンパ性白血病。

A型肝炎
A型肝炎ウイルスによって発症する肝炎。魚介類のカキによる経口感染がほとんどだが、カキ業者が困るので一般には公表されていない。

ACS
Acute_Coronary_Syndromの略。急性冠症候群のこと。略語としてはかなり定着してきている。[急性冠症候群]

ACLS
様々な意味で用いられるが、心血管治療についての教育プログラムか、そのプログラムで学習する流れによる治療(法)を指すことが多い。ACLSにより、CPA患者や重症不整脈、急性冠症候群に対する初療の標準化が期待できる。なお、単に二次救命処置を指すこともある。この場合は、器具を使った心配蘇生法のこと。[CPA]

ACTH
副腎皮質刺激ホルモン。副腎皮質からステロイドホルモンを出すための命令ホルモン。[ホルモン]

A−Cバイパス
大動脈−冠状動脈バイパス術。大動脈の血流の一部を冠動脈に灌流させる手術。心筋梗塞で行われることがある。

ADL
日常生活動作。身の回りのことができるか、1人で外出ができるかなど、その人の普段の活動の様子のこと。

AP
狭心症。

ABO血液型
赤血球の抗原型による血液の種類の分類法。A型、B型、AB型、O型がある。昔は、O型血液による異型輸血が行われていたが、現在は行われていない。

A−Bギャップ
気導骨導聴力差。

AVブロック
房室ブロック。心房と心室の間で、電気的な刺激がうまく伝えられない病態。

壊死
体の一部が死ぬこと。溶けたり固まったりする。

SI単位
国際共通の単位。メートル法が中心となっている。アメリカ人は馬鹿なのでいまだにフィートを使っている。[メートル法]

SIDS
乳幼児突然死症候群。赤ちゃんが死んだ場合において、原因が見つからないときに付けられる病名。

SAH
くも膜下出血。脳とくも膜の間で起こる出血。激しい頭痛が主訴となる場合が多い。突然の呼吸停止をきたすことがある。死ぬこともある。

S/N比
電子工学において、信号(S)と雑音(N)の比率をあらわす値。大きいほど良い。例えば心電図で、目的となる心臓の電位変化がS、交流ノイズがNになる。

S/O
SUSPICIOUS_OFの略。○○の疑い。おそらく我が国でしか使われていない略語。

S状結腸
大腸の一部。直腸の少し上にある。

ST
心筋梗塞や狭心症の患者では、心電図のSTと呼ばれる部分に変化が起こる。首が取れている死体を見ても何とも思わないのにSTに変化があると大慌てになるのが救急隊員である。ST変化を読めない人もいる。

SBP
収縮期血圧。俗に言う「上の血圧」。

X線
波長の短い電磁波。透過性が強く、写真フィルムを感光させるので画像診断に不可欠。[放射線]

NBC災害
Nuclear(核)な、Biological(生物)な、またはChemical(化学)な災害は他の災害と比べて似通う特徴を持っている。同一地点で、明らかな外傷がないのに2人以上の人が倒れていたらこれらの災害を疑う。情報は錯綜(さくそう)し、通常の災害として出場指令がかかることが多い。

EPI
てんかん。

FA
大腿動脈。

FX
骨折のこと。英単語で骨折を意味するFRACTUREの先頭の一文字Fと、省略するための未知数X(エックス)を組み合わせた、英語圏でよく使用されるルールに基づく略語。

f波
細動波(fibrillation)心電図上表現される細かい波。基線のわずかな揺れのように見えることもある。心房細動の際に出現するが、f波の出現しない「等電位な細動」も存在する。

F波
粗動波(Flutter)。心電図上表現される速くて粗い波。心房粗動の際に出現する。なお、「F波」と「f波」といった表現は海外ではあまり一般的ではない。

MI
心筋梗塞のこと。[心筋梗塞]

MMRワクチン
いわゆる三種混合ワクチン。麻疹、おたふくかぜ、風疹に対する弱毒性ワクチンが混合されている。

MC協議会
メディカルコントロール協議会。病院前救急に関して、医師、消防職員等が協議をするための場。都道府県MC協議会の下に、概ね地域の三次医療機関の守備範囲ごとに地域MC協議会がおかれている。救急救命士に対する包括的指示の作成と、その事後検証を目的にスタートしたが、病院前救急に関して医療機関側(特に救命救急センター)と消防側が公に協議を設けられる場が他にないため、救命士以外の救急隊員の応急処置に関するプロトコルの作成や救急隊員の教育訓練、さらには救急支援要員としての一般消防職員の活動方針のプロトコルの作成にいたるまで、事実上の守備範囲は広がってきている。法律上権限を持っているのは救急救命士に対する包括指示についてのみであり、救命士以外の消防職員や消防本部に対しては権限を持たない。[病院前救急][救急救命士]

LM(ラリンゲアルマスク)
気道確保のための器具。医師のほか、救急救命士も使用できる。[エアウエイ]

LOC
意識消失のこと。LOSS_OF_CONSCIOUSNESSの略。

LK
肝臓癌のこと。

塩化ナトリウム
塩。体内のNa+を補給し、電解質バランスを保つ。

塩基
非常に様々な分野で使用される言葉であるが、その分野によって持つ意味が異なる。一般的には化学反応の際に電子を供する物質の総称を意味する。

塩基配列
遺伝子を形成するヌクレオチドの配列。[遺伝子]

嚥下
食物を飲み込むために口腔から胃に送る運動。口腔から咽頭に押し出す第1期、咽頭から食道に移動させる第2期、食道の蠕動運動で胃に送る第3期に分かれる。延髄にある嚥下中枢がその動きを調整する。嚥下障害を起こすと誤嚥から肺炎を起こしたり死ぬこともある。[誤嚥]

炎症
身体の一部に刺激が加わって、腫れたり、赤くなったり、体液が染み出してきたりすること。

延髄
頭の後ろの方にある脳の一部。呼吸をするなど、生命の最も基本的な活動に関する中枢。[脳幹]

エンドトキシンショック
細胞内毒素が原因で起こるショック。[ショック]





横隔膜
膜と言うよりは筋肉でできている壁に近い。胸腔と腹腔を分け、収縮により下に下がることで胸腔が広がり、息を吸うことができる。

黄疸
血液中のビリルビン値が上がり、体が黄色くなること。血液が原因か、肝臓、胆嚢の病気が原因であることが多い。

嘔吐
胃にあるものが口から出てくること。原因は色々ある。中枢性の嘔吐では吐く前に起こる「気持ち悪さ」が出現せずにいきなり吐く事があるので注意。

横紋筋
いわゆる「筋肉」。自分の意思で動かせる筋肉は全て横紋筋である。平滑筋と比べて力強く動き、疲れやすい。[筋肉]

悪寒
発熱が始まったときに出現する寒け。冷えたことによるものではなく、寒さを感じる温度が高くなることによって寒さを感じる。

オキシトシン
ホルモンの一つ。陣痛を誘発する。[ホルモン]

オキシヘモグロビン
酸素化ヘモグロビン。酸素が結びついたヘモグロビン。価が酸化とは異なるので、「酸素化」という言葉で表現する。

オキシメータ
血液中の酸素飽和度を測定する装置。直接血液を測定する観血的オキシメータと、指先や耳垂にセンサを取り付け測定する非観血的オキシメータがある。[パルスオキシメータ]

悪心
嘔吐する前に、気持ちが悪くなること。悪心がなくて嘔吐した場合には、中枢性の嘔吐と言って脳に異常のあることがあるので注意。

汚染
様々なジャンルで使われるが、一般には清潔な状態が失われることを言う。[放射能汚染]

温点
皮膚に点在する、暖かさを感じる部位。[冷点]





外因性○○
病態の原因が、その人の体内ではなく外からの影響によるもの。

回外
言葉で説明するの難しいです。自分の手の甲を見た状態で、そのまま今度は手のひらを見てみてください。そのときに起こった運動が回外運動です。

開胸
手術で胸を開けること。

開胸式心マッサージ
胸郭を切り開き、直接心臓をマッサージすること。あまり効果はないと言われており、最近ははやらない。

壊血病
ビタミンCの欠乏により起こる全身性の出血傾向のこと。通常は徐々に起こる。

外呼吸
いわゆる「呼吸」外界と肺で空気を出し入れすること。

外耳
耳の穴の鼓膜より外側と、いわゆる耳を指す言葉。

外耳炎
外耳で起こる炎症。耳掃除で傷をつけると起こる。

外耳道
耳の穴の、鼓膜より外側の部分。

外出血
体の外に血が流れる出血。[内出血]

外傷
外力により体の組織が壊されること。

外傷性○○
外からの力(物理力、化学力)により起きた○○。

外傷性ショック
出血性ショックが有名であるがそれに限らない。外傷による複数の原因で起きる。重症なケースが多い。

外傷性神経症
災害に出会ったことが原因で起こる神経症。[神経症]

外傷性精神病
頭部外傷が原因で起こる精神病。外傷性神経症とは異なる。[外傷性神経症]

回旋
関節における回転運動。

外旋
正面にあった面が、外側を向く動き。[内旋]

疥癬
疥癬虫による感染症。皮膚の柔らかいところに強い痒みを持つ発疹が出現。一般には性感染による。

回旋枝
左冠動脈の分岐のひとつ。心臓の後面を栄養する。

咳嗽
咳のこと。

咳嗽反射
気道の粘膜が刺激され、反射的に咳が起こること。

外転
手足を、右又は左に動かして身体から離す動き。[内転]

外毒素
細菌が作り出し、菌の外に出る毒素の総称。[内毒素]

ガイドライン2000
AHAが中心となって作成した、心肺停止や重症不整脈、脳血管障害など、いわゆる「救急」患者に対する初期治療の指針。一般市民や消防にとっては、心臓マッサージや人工呼吸法が重要となる。

回内
言葉で説明するの難しいです。自分の手のひらを見た状態で、そのまま今度は手の甲を見てみてください。そのときに起こった運動が回内運動です。

海馬
大脳の一部。記憶や情動に関係している。

外部被爆
体の外にある放射線源からの被爆。γ線などの、透過性の強い放射線によって起こる。[被爆][内部被爆]

外分泌腺
分泌物を体表面または体腔に出す分泌腺。[内分泌腺]

解剖学
人間の構造を調べる学問。

解剖学的基本体位
足をそろえて真っすぐ立ち、手のひらを正面に向けた状態。解剖学的正位。

解剖学的死腔
身体の構造上、健康な人でも必ず存在する死腔。口と鼻から始まり、呼吸細気管支に至る直前の気管支までを言う。[死腔]

開放骨折
骨組織が外気と交通している骨折。

開放性気胸
胸郭にできた創を通して、胸腔と外気が交通している気胸。[気胸]

開放性骨折
外気と骨髄が交通している骨折。感染の危険性が非常に大きい。骨折があり、その近くに開放創があれば開放性骨折を疑う。複雑骨折と同義。

回盲部
回腸と盲腸の境界部。「小腸」から「大腸」に移行する部分。

解離性大動脈瘤
3層になっている血管壁の一部が層状に裂けた状態。最近は急性大動脈解離という。[急性大動脈解離]

カウンターショック
電気的除細動治療。心臓に電気を流すことで、不整脈を止める治療法。誤解されているが、心臓の電位変化が全くない「心静止」の状態では全く効果がない。むしろ心臓が動き出す可能性を無くしてしまう。[除細動]

化学損傷
化学物質が身体に触れることでおきる組織障害の総称。主に酸やアルカリによる。一般に、アルカリのほうが酸よりもひどい障害を起こす。化学熱傷とも言う。

化学熱傷
化学損傷という呼び名が一般的。化学物質が身体に触れることで起きる組織障害の総称。主に酸やアルカリによる。一般に、アルカリのほうが酸よりもひどい障害を起こす。

牙関緊急
咀嚼筋の緊張や痙攣によって起こる開口障害。破傷風の症状として有名。[破傷風]

蝸牛
聴覚受容器。内耳にあり、カタツムリのような形をしている。

拡大9項目
消防学校の救急科(救急標準課程)を修了した救急隊員が行える医療行為。内容は血圧測定、聴診器の使用、パルスオキシメータによる血中酸素飽和度の測定、心電図の測定、経鼻エアウェイによる気道確保、喉頭鏡及びマギール鉗子による異物の除去、ショックパンツによる血圧の維持、自動心マッサージ器によるCPR、在宅医療の継続。なお、現在はそれに加えて自動体外式除細動器による除細動が加わり、10項目となっている。[血圧][パルスオキシメータ][心電図][経鼻エアウェイ][喉頭鏡][マギール鉗子][ショックパンツ][自動心マッサージ器][自動体外式除細動器]

解剖学的正位
足をそろえて真っすぐ立ち、手のひらを正面に向けた状態。解剖学的基本体位。

過食症
視床下部にある摂食中枢や腹部にある満腹中枢の異常により、食物を以上に多く食べる摂食障害。精神障害によるものが多い。

加水分解
水の付加反応により、化合物の結合が切れて、別の化合物になること。

ガス壊疽
クロストリジウム属という種類の細菌に感染し、感染した部分が臭いガスを発生しながら腐っていく症状。この菌は土の中にいるので、そういうところで怪我をしたらよく洗った方がいい。ほっとくと死ぬです。

画像診断
画像を基にした診断。単純X線撮影や、CT撮影、NMR(MRI)、エコー等が用いられる。

喀血
下気道からの出血が口から出ること。肺癌や肺結核の症状として有名。

学校保健法
学校の児童、生徒、職員の保健についての法律。学校の、保健安全計画の立案、健康診断、伝染病予防などについて規定している。

割創
重量のある刃物で叩き切られるようにしてできた創。ナタ、オノなどでできることが多い。

カテコラミン
身体を元気にする薬品群の総称。エピネフリンはその代表格。

過敏症
アレルギーのこと。[アレルギー]

芽胞
細菌が、環境が生育に適さなくなったときに細胞内に作る楕円形の構造物。高温、乾燥、凍結などに抵抗が強い。抗生物質は効かない。ただし、このままでは生育、増殖が出来ないため環境が生育に適するようになると発芽し、栄養を取り込み生育、増殖する。イメージとしては、殻に閉じこもって冬眠している感じ。[細菌]

肝炎
肝臓に炎症の見られる状態を指す。急性と慢性、ウイルス性と中毒性など、様々な分類があり原因、症状ともに幅が広い。急性肝炎の内、劇症型肝炎では肝臓の機能が急激に低下し、そのまま死ぬこともある。慢性肝炎では肝硬変から肝癌へ移行することも多い。[肝炎ウイルス]

肝炎ウイルス
肝炎を起こすウイルスの総称。A型〜E型まであるが、さらに発見される可能性も高い。C型以降を非A非B肝炎ウイルスと称することもある。B型肝炎は劇症型肝炎となりやすく、C型肝炎は慢性化しやすい。[肝炎]

感音難聴
内耳から聴覚野に原因がある難聴。[伝音難聴]

感覚
刺激を意識すること。五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)の他に、平衡感覚、温覚、振動覚、深部感覚、内臓感覚などがある。

換気血流比
肺胞の換気と、肺胞を流れる血流の比。1が最も望ましい。基準値は0.85であるが、肺内でも部位によって異なる。[換気血流不均等]

換気血流不均等
肺胞の換気と、肺胞を流れる血流のバランスが取れていない状態。ガス交換が効率よく行われなくなる。[換気血流比]

桿菌
棒状の細菌の総称。[細菌]

管腔臓器
中心部が空洞になっている臓器。気管や消化管など。[実質臓器]

観血的○○
手術による○○。と考えれば大体意味は通じる。手術まで行かないカテーテル挿入なども観血的と表現するが。「血を観る検査」や「血を観る処置」。

間質液
細胞外液の区分のひとつ。細胞と細胞の間にあり、血液でない体液。

冠疾患
冠動脈が原因の疾患。急性冠症候群(虚血性心疾患)のこと。[急性冠症候群]

冠状静脈洞
心臓を栄養した血液が心臓に戻るために集まる場所。ここから右心房に入る。

冠状動脈
心臓を栄養する動脈。大動脈起始部から分岐しており、心拍出量の5〜10%が流れる。右冠動脈と左冠動脈があり、左冠動脈は前下行枝と回旋枝に分かれる。

眼振
同じリズムで繰り返す眼球運動。同じスピードで往復するものを振り子様眼振、往復のスピードが違うものを衝動性眼振という。衝動性眼振の場合、すばやく動く方向を眼振の向きとする。眼振の角度により、水平眼振、垂直眼振などと呼ばれる。眼振のすべてが異常所見というわけではなく、とくに病気が原因で起こった眼振を病的眼振という。

冠性T
心電図上の所見の一つ。、T波が陰性(下向き)で、左右の形が対象のもの。電位変化が0.5mV以上(記録紙で5mm以上)と定義される場合もある。何らかの心筋異常を示唆し、急性冠症候群で現れる所見の一つ。[心電図][急性冠症候群]

肝性脳症
肝臓の異常により有害物質の解毒が出来ず、精神・神経障害が出ること。意識障害、知能低下などが見られる。[肝臓]

間接圧迫止血法
止血点止血法と同じ。出血に対して、出血部よりも心臓に近い止血点(動脈が対表面近くを通っている箇所)を圧迫することにより行われる止血法。止血点を正確に把握している必要があり、また確実に圧迫する必要がある。一般に動脈よりも静脈のほうが圧迫によりつぶれやすく、静脈がつぶされた場合にはかえって出血を助長する。このことから、一般市民が行う応急の手当てとしては適切でない。[止血法][直接圧迫止血法]

感染
細菌やウイルスなどの病原体が体内に入り、望ましくない症状を起こすこと。

完全房室ブロック
心臓の電気刺激が心房から心室に伝わらない状態。動かないと死んでしまうので心室の方も勝手に動き出す。が、あまり早くは動けないので意識消失を起こしたりする。[高度な徐脈][アダムス・ストークス症候群]

肝臓
人体では1200gに達する実質臓器。解毒、栄養素の代謝及び合成、胆汁の分泌、血液凝固因子の産生を行う。

感電
電流が生体を通過すること。

関電極
生体の電気活動の結果生じる電位(≒電圧)の変化を調べるために使われる電極。モニター心電図で(擬似)U誘導を測定する場合であれば、赤と緑が関電極、黄色が不関電極となる。[不関電極]

眼内レンズ
水晶体を摘出した目に挿入するレンズ。

間入性期外収縮
本来のR−R間隔の間に起きる期外収縮。基本調律が洞調律であれば、期外収縮の直前のR波と期外収縮の直後のR波の間隔は、期外収縮が起きていない時のR−R間隔と等しくなる。[期外収縮][代償性休止期]

乾熱滅菌
密閉した滅菌器の中を135℃〜150℃にすることによる滅菌法[滅菌]

肝不全
肝臓の機能が低下し、その役割を果たせなくなった状態。肝炎や肝硬変、肝癌で起こりやすい。本来、解毒作用を担う臓器であるため、様々な症状が現れる。黄疸や発熱、腹水などが典型的。[肝臓][肝炎]

鑑別診断
ある疾患と似た症状を示す他の疾患と区別することにより行われる診断。[診断]





気圧
大気圧の略。大気の圧力。1気圧=1013hPa(ヘクトパスカル)=760Torr(トール若しくはトル)=760mmHg(ミリメートル水銀柱)。

奇異運動
体のある部分が、病気や外傷によって正常時とは全く逆の動きをすること。フレイルチェスト患者の胸郭に発生する奇異運動が有名。[フレイルチェスト]

既往歴
健康状態に関する個人の記録。出生から始まり、過去の疾病やアレルギー、投薬の記録など。

記憶
過去に得た広い意味での情報を蓄え、必要に応じて取り出すこと。記憶は「新しく得た情報を蓄えること(記銘)」「記銘された情報を保ち続けること(保持)」「保持された情報を必要に応じて意識に上らせること(想起)」「想起された情報が記銘した情報と同一かどうか照らし合わせること(再認)」によって構成され、いずれのプロセスに障害があっても記憶障害が起きる。[記憶障害]

記憶障害
記憶の障害。記憶に必要な4つのプロセスのうちのどれかに障害が起きた状態。[記憶]

期外収縮
心電図上の所見のひとつ。本来興奮すべきでないタイミングで心筋が興奮すること。興奮が発生した箇所によって「心房性期外収縮」「房室結節性期外収縮」「心室性期外収縮」に区別される。前2者をあわせて「上室性期外収縮」ともいう。[心電図]

気管支炎
気管が炎症を起こした状態。感染やアレルギー、刺激性ガスの吸引など原因は様々。

偽関節
骨折した部分が癒合を停止し、異常な可動性をもった状態。骨折端は硬化する。骨折後の不十分な固定や、化膿などによって起こる。

気胸
肺や胸に穴が開いて、肺の外側の「胸腔」と呼ばれる部分に空気が入ること。またはその状態。両側性の気胸や緊張性気胸では死ぬこともある。

義肢
四肢を切断した後に用いる代用肢。

義肢装具士
義肢を作成することと、それを身体に適合させることを担う医療従事者。厚生労働大臣免許を受ける。身分は技師装具士法による。

器質的イレウス
腸自体が細くなったり絡まったりして起こる腸閉塞。[イレウス]

気腫
組織内に気体が貯留した状態。肺気腫や皮下気腫が有名。

基準看護
健康保険法に定められている、入院患者と看護職員数の比率による看護。基本看護や特類看護など、入院の形態により変わる。この場合の看護職員とは看護師、準看護師、看護助手のことで、この3者の比率も定められている。

気積
換気回数のこと。

基礎代謝
その個体が生きるのに、最低限必要な代謝で、安静時に体内で使われるエネルギー量。厳密には「空腹状態で、安静に覚醒しており、暑くも寒くもない環境での代謝量」を言う。

気道
口と鼻から始まり、肺に至る空気の通り道。[気道確保]

気道確保
口と鼻から肺に至るまでの空気の通り道を作ること。用手で行う方法と、器具を使う方法に大別される。[気道][エアウエイ][緊急気道確保]

気道熱傷
気道に起きた熱傷。熱い気体を吸い込むことで起きる。熱傷面積、深度に関わらず、死亡率が高い。熱傷直後よりも、時間が経って気道に浮腫が起きた時が危険。[気道][熱傷]

気脳症
頭蓋内に空気が入ること。外傷によることが多い。

機能的イレウス
腸の機能的な原因で起こる腸閉塞。腸の動きが悪くなる麻痺性イレウスと、腸が痙攣を起こしたようになる痙性イレウスがある。[イレウス]

機能的残気量
安静に呼吸をしていて、息を吐いたときに肺に残っている空気の量。

奇脈
吸気時に脈拍が弱くなる状態。全く触れなくなることもある。心タンポナーデの症状として有名。[心タンポナーデ]

吸引
何かを吸うこと。○○吸引という使い方をすることが多いが、ただ「吸引」という場合には気管内吸引や口腔内吸引を指すことが多い。

救急医療システム
救急患者を助けるための制度。我が国では救命救急センター(三次医療機関)が中心となり、救急病院(二次医療機関、旧救急告示病院)、救急診療所(一次医療機関)により診療体制ができている。さらに、病院前救急医療として全国の99%以上の地域で救急車が配備されており、救急救命士を中心とする救急隊員が従事している。[救命救急センター]

救急救命士
重度傷病者を医療機関に搬送するまでの間、緊急に必要な医療を提供するための資格。活動場所は主に救急車。平成3年にできた「救急救命士法」に身分が定められている。

救急隊
怪我人や病人に応急処置を施して、医療機関に搬送する消防組織の小隊。救急車1台と救急隊員3人、又は救急用ヘリコプター1機と救急隊員2人が最小単位となる。業務内容は消防法第2条、編制については「消防力の基準」に定められている。[救急隊員]

救急隊員
救急隊を編成する隊員。資格は「消防学校の救急T課程を修了」、「消防学校の救急標準課程(救急科)を修了」、又は「救急救命士の資格を有し消防学校の初任教育課程を修了」のいずれか。資格により行える応急処置に違いがある。[救急隊]

救急年報
消防庁が取りまとめる、全国の病院前救急活動に関する統計。「救急車や救急隊員」「出場」「搬送」「応急処置」等について、数や内容が簡単な統計処理(縦軸横軸加算法や単純な相加平均)を経て発表される。現在では、それに加えてウツタインスタイル(世界標準の病院外心停止患者記録様式)に概ね準拠した「ウツタイン統計」も合わせて発表されている。従来の救急活動が主に「傷病者の搬送」であったことから、統計内容も事故別出場件数や同じく搬送人員などが中心であり、近年問題となっている「産科・小児科救急」の問題や病院への受け入れ要請時間の遷延化、頻回利用者の問題などは浮かび上がってこない。平成20年度(平成19年の救急現況)から報告がオンライン化された。

球菌
球状の細菌の総称。[細菌]

急性冠症候群
冠動脈が原因の急性疾患の総称。冠動脈が完全に閉塞する急性心筋梗塞、冠動脈が細くなる狭心症に大別される。虚血性心疾患と同義であるが、急性冠症候群の呼び名のほうが広まりつつある。[ACS]

救命救急センター
重症患者を診療するための医療機関。原則として、他の医療機関で診療を受けて処置困難と判断された患者、あるいは救急隊により救命救急センターでなければ対応できないと判断された患者にのみ対応する。24時間365日救急患者を受け入れ可能にしなければならない。

仰臥位
仰向けに寝ている格好。

胸郭
胸椎、肋骨、胸骨とその周りの組織により形作られている部分。

胸腔
胸郭の中の空間。[胸郭][体腔]

狭心症
心臓に酸素を運ぶ冠動脈が狭くなり、酸欠した状態。一時的なものであり、通常は治るが、心筋梗塞になることもある。タバコを吸っているとなりやすいらしい。気をつけねば。[安静時狭心症][労作時狭心症][異型狭心症][心筋梗塞]

胸椎
背骨の、胸の部分。第1胸椎から第12胸椎まである。[脊椎]

虚血性心疾患
冠動脈の潅流障害により心筋が虚血に陥る疾患の総称。冠動脈が完全に閉塞する心筋梗塞、冠動脈が細くなる狭心症に大別される。最近は急性冠症候群と呼ばれることが多くなりつつある。[急性冠症候群]

緊急気道確保
気道が閉塞している患者に対して、緊急に行われる気道確保。主に、緊急気管切開、輪状甲状靭帯切開、輪状甲状靭帯穿刺により行われる。[輪状広靭帯切開][輪状甲状靭帯穿刺][気道確保]

緊張性気胸
気胸のうち、胸腔内にどんどん空気が入って胸にある臓器を圧迫しているもの。肺は二つあるし、心臓は頑丈だからそう簡単につぶされないが、静脈が簡単につぶされてしまうことにより、ショックを起こす。致死率は高い。





屈曲
矢状面上で、関節を曲げる動き。[矢状面][伸展]

くも膜下出血
脳とくも膜の間で起こる出血。激しい頭痛が主訴となる場合が多い。突然の呼吸停止をきたすことがある。死ぬこともある。

グルカゴン
膵臓から分泌されるホルモン。グリコーゲンを分解してグルコース(ブドウ糖)を作り、血糖を上げる。[ホルモン][インスリン]

Gy
グレイ 放射線量の単位。





経口エアウエイ
口から舌の下に通し、気道を確保する器具。嘔吐を起こしやすいので注意。

痙笑
顔面筋の痙攣により笑っているような表情をすること。破傷風の症状として有名。[破傷風]

頸椎
背骨の、首の部分。第1頸椎から第7頸椎まである。[脊椎]

経鼻エアウエイ
鼻から舌の下に通し、気道を確保する器具。頭蓋底が骨折していると間違って脳に刺さることがあるので注意。

痙攣
意図せずに、筋肉が強く収縮すること。痙攣が起こる筋肉の範囲によって全身性痙攣又は局所性痙攣に区別され、また収縮が短時間で繰り返される間代性痙攣と収縮が長時間続く強直性痙攣に分けられる。局所性痙攣の原因は筋組織そのもの、あるいはその筋肉を支配している神経であることが多い。全身性痙攣の原因には頭蓋内病変や代謝異常、薬物中毒などさまざまなものがある。全身性痙攣では意識障害を伴うことが多い。

血圧
心臓が送り出す血液の圧力。心臓の収縮力と心臓に入る血液の量、血管の抵抗により決まる。

血液
体重の約8%を占める細胞外液。血漿成分と血球成分からなり、血球成分には赤血球、白血球、血小板などがある。全身をめぐり各細胞に栄養と酸素を運ぶほか、体温の調整、免疫などにも影響している。[赤血球][白血球][血小板]

血管造影
血管に造影剤(X線を通さない液体)を注入し、血管の状態を撮影する検査法。

解毒作用
毒物を化学反応により無毒化すること。人体では肝臓による。[毒物][肝臓]

減圧症
潜水病、潜函病などと呼ばれてきた。身体にかかる圧が急に下がるために起きる様々な病態の総称。

原子
すべての物質の基本。陽子、中性子、電子からなる。





誤飲
誤ってものを食道に入れてしまうこと。子供や年寄りに多い。[誤嚥]

高圧酸素治療
高気圧(2〜5気圧程度)の環境で酸素を投与する治療法。投与された酸素はヘモグロビンと結合する他に、血漿中に液存し、全身に送られる。ヘモグロビンが酸素と結合できなくなる一酸化炭素中毒や、嫌気性菌が原因で起こるガス壊疽の治療法として有名。

交感神経
自律神経の1つ。身体を活動的にさせる。[自律神経]

抗原
アレルギーの原因となる物質の総称。生物や生物由来の物質、、非生物のいずれでも起こる。[アレルギー]

抗原抗体反応
一度身体に侵入したものに対し、あるいは元々に、動物は身体を守るために抗体というものを作る(あるいは持っている)。その抗体が対抗すべきもの(抗原)が侵入すると起こる反応。[アレルギー]

膠質浸透圧
蛋白質による浸透圧。人体ではアルブミンによる。[アルブミン][浸透圧]

甲状軟骨
「のどぼとけ」を形作る軟骨。

厚生労働省
広い意味での医療、福祉、衛生、労働に関する事柄を扱う政府機関。医療従事者の免許の多くが、厚生労働大臣の名で交付される。

酵素
生物が産生する有機触媒の総称。化学反応のみでは高温、高圧の条件化が求められる反応を生体内で行うために必要。[触媒]

喉頭鏡
一般的には直接喉頭鏡のこと。幅のある鎌のような形をしており、対象者の舌、下顎を持ち上げることで直接喉頭を見ることができる。意識のある患者では嘔吐がほぼ必発であり、意識のない患者、あるいは全身麻酔下の患者に使用する。

高度な徐脈
心拍数が極端に下がっている状態。心臓が原因だったり、全身状態が悪いためだったりする。死ぬこともある。[完全房室ブロック][アダムス・ストークス症候群]

後負荷
心臓が血液を送り出すことに対する、血管の抵抗。総血管抵抗。[前負荷]

後腹膜腔
後腹膜の背側にある空間。[体腔]

誤嚥
誤ってものを気道に入れてしまうこと。嚥下障害の際に起こる。[誤飲]

呼気終末二酸化炭素濃度
息を吐き出したときの、一番最後の呼気に含まれる二酸化炭素の濃度。急性期の呼吸不全を早期に反映する。過換気症候群の診断にも役立つ。呼気終末二酸化炭素分圧に比例する。

50%致死量
動物や人間の集団に薬(医薬品や毒薬など)を与えて、その50%が死んだときの個々の動物や人間に与えられた薬の量。医薬品なら大きい方がよく(副作用が少ない)毒薬を殺傷のために使うのであれば小さい方がよい(同量で多数の人を殺せる)。「LD50」と表記する。[50%有効量][安全域]

50%有効量
動物や人間の集団に薬(主に医薬品)をあたえて、その50%に効果が認められたときの個々の動物や人間に与えられた薬の量。「LD50」の量と開いているほど安全な薬品と言うことになる。「ED50」と表記する。[50%致死量][安全域]

コンビチューブ
食道閉鎖式エアウエイのひとつ。ツーウエイチューブやダブルルーメンチューブなどと呼ばれることもあるが、あくまで一般名は食道閉鎖式エアウエイ。送気コネクタが2つあり、気管内送管チューブとしても使えることが特徴。食道閉鎖式エアウエイとして使うには第1コネクタから換気し、気管内送管チューブとして使うには第2コネクタから換気する。コネクタを間違えると当然換気はできず、患者に深刻なダメージを与える。材質が固く、食道挿管時の出血事故があったとうわさされて以来、他の食道閉鎖式エアウエイの登場もあり、使用頻度が減った。実際には、材質が固いだけの理由で出血することはなく、風評被害といえる。[食道閉鎖式エアウエイ]





サーファクタント
界面活性物質。肺胞が開くのを助ける。欠乏した場合の症状で有名なのは新生児呼吸窮迫症候群(IRDS)

坐位
座った姿勢。半座位、起座位が含まれる。[半座位][起座位]

再吸収
尿を作る過程で、糸球体で一度ろ過された原尿が、尿細管から再び吸収され、血液中に戻ること。

細菌
バクテリア。周りに硬い膜をもつ単細胞生物。多くは人間に無害か有益だが、一部の細菌は病原体であり、有害である。形により、桿菌、球菌などに分けられる。[桿菌][球菌]

罪業妄想
何もしていないのに悪いことをしたと考える妄想。

最終月経
最後の月経の第1日目。

在宅医療
在宅で行われる医療の総称。おもに、慢性疾患や後遺症に対して行われる。治療を目的とするよりも障害を軽減する目的が多い。

催吐薬
嘔吐させる薬。胃洗浄の方が有効性が高いので、治療目的で飲ませることは少ない。一部の農薬に含まれており、服用した場合に嘔吐を起こす。

サイナス
サイナスリズムの略として使うことが多い。その場合、心電図上、正常なリズムで電気刺激が起きていること。洞調律。あまり一般的ではないが、サイナスノードの略として使うこともある。その場合、洞結節のこと。

再分極
脱分極した細胞が、再び分極すること。ナトリウム・カリウムポンプによる。[脱分極]

細胞
生物の最小単位。核と細胞質、細胞膜から成る構造を作り、生命に必要な活動を行う。

細胞外液
細胞膜の外側にある体液。主に血漿と組織間液。[細胞内液][血液][組織間液]

左脚ブロック
刺激伝導路障害の一つ。心室内の刺激電導時間が長くなり、QRS時間が長くなる。[刺激伝導路]

作為体験
自分の意思、行動が他人により決められていると感じること。させられ体験。

挫傷
鈍的な力による閉鎖性損傷。「きず」が開放していない状態。

させられ体験
自分の意思、行動が他人により決められていると感じること。作為体験。

砂嚢
砂を袋に詰めたもの。体幹や四肢の安静に使われる。

詐病
病気でないのに病気を装うこと。仮病。

挫滅症候群
特に筋組織が、長時間圧迫された後に解放されて起こる様々な病態の総称。中でも破壊された筋細胞からのミオグロビンによる腎不全、カリウムによる心不全が有名。阪神大震災で有名になった。

サリン
有機リン系の毒物。致死量は1mg以下と言われている。アセチルコリンエステラーゼを阻害する。

猿手
正中神経、尺骨神経の麻痺により特徴的な手の形。猿の手のようになる。

V音
心音の一つ。心房から心室に血液が入る時期に聞かれる。健常者でも聞かれることがあるが、心室の拡張期負荷の特徴。

三角巾
底辺が1m強の三角形の布。外傷の固定や被覆に使われる。汎用性が高いが、最新の固定、被覆用具に比べ使用が面倒なので医療機関での使用頻度は減っている一方、様々な外傷に対応するため、救急隊の使用頻度は高い。

酸素化ヘモグロビン
オキシヘモグロビン。酸素が結びついたヘモグロビン。価が酸化とは異なるので、「酸素化」という言葉で表現する。

酸素欠乏
酸素がたりくなること。また、足りなくなっている状態。個体にとって足りなくなっている状態と、環境の酸素濃度が低くなっている状態がある。

酸素飽和度
血中で、酸素化されているヘモグロビンの割合。動脈血では約96〜98%。

三方活栓
輸液ラインに取り付けることにより、別の薬を投与したり、複数の輸液ボトルを使えるようになる。複数の三方活栓を取り付けると、針の太さによっては限界の流量を超えてしまうことがある。





CRP
C反応性蛋白。

CI
脳梗塞。

CA
癌。(Caと記載する)。

CA
腹腔動脈。

CAG
冠動脈血管造影。

CAVB
完全房室ブロック。「コンプリートAVブロック」の略で、単に「コンプリ」と言えば大抵は完全房室ブロックのことを言う。

CSH
慢性硬膜下血腫。

CO
心拍出量。

COLD
慢性閉塞性肺疾患。

COPD
慢性閉塞性肺疾患。長期間の閉塞性疾患により、血中の酸素分圧が低値、二酸化炭素分圧が高値を示す。[CO2ナルコーシス]

GCS
グラスゴー・コーマ・スケール。意識の状態を3点から15点の間で評価する方法。世界的に有名。[意識障害]

CT
コンピューター断層撮影法。

シートベルト外傷
シートベルトが原因の交通外傷。頚部、胸部、腹部の損傷が多い。

シーネ
副子。骨折部位などの固定をする板。

CPAP
持続陽圧呼吸。

CPR
心肺蘇生法。人工呼吸と心臓マッサージのこと。救急隊員が最も活躍できる処置。[CPA]

CPA
心肺停止。脈拍か呼吸、あるいは両方とも止まること(その患者をさすこともある)。救急隊員は虫の息の患者には手も足も出ないが、CPAになったとたんに活動が生き生きとする。[CPR]

CPK
クレアチンホスキナーゼ。

JCS
3−3−9度分類。意識障害の程度を9段階で表す方法。1が最も軽い意識障害で300が最も重い意識障害。途中に2、3、10、20、30、100、200がある。我が国では最も有名な意識評価法。精神病には使えない。[意識障害]

JPTEC
JAPAN_PREHOSPITAL_TRAUMA_EVALUATION_AND_CARE。病院前救急における外傷対応の標準化を目指したプログラム。ロードアンドゴーを基本とし、観察、評価、処置について、ガイドラインを定めている。日本の実情にあったガイドラインとプログラムであることから多くの地域MCで採用されており、時間の問題で日本全国の救急活動のスタンダードとなる。(現在は、一部の地域でスタンダード、一部の地域で無視、多くの地域でデファクト・スタンダードとなっている)[ロードアンドゴー][デファクト・スタンダード]

子癇
妊娠中毒症の一つ。意識消失と痙攣を起こす。

糸球体
腎臓の組織の一部。糸状になった毛細血管から血漿がボーマン嚢を通してろ過され、原尿となる。[ボーマン嚢][原尿]

死腔
換気機能を持たない気道。この部分に入った酸素は換気されることなく吐き出されるため、呼吸に関与できない。口、鼻から気管支(呼吸細気管支を除く)までをいう。[気道]

刺激伝導系
心臓が動く際の電気的刺激を伝える特殊な細胞の集まり。洞結節から心房内伝導路を通り、房室結節、ヒス束、左脚と右脚を経て、プルキンエ繊維に終わる。各心筋細胞は刺激伝導系からの刺激で収縮する。

止血
出血を止めること。病院前救急では直接傷口を押さえる「直接圧迫止血法」、止血点を押さえる「間接圧迫止血法」、止血帯を用いる「止血帯止血法」が用いられる。[直接圧迫止血法][間接圧迫止血法][止血帯止血法]

止血帯止血法
幅のあるやわらかい素材(布やゴムなど)で出血部位の中枢側を縛ることによる止血法。直接圧迫止血法で効果がない出血や、切断もしくはそれに近い創に用いられる。四肢以外では効果が少なく、危険である。[止血法][直接圧迫止血法]

視床下部
間脳の一部。自立機能の中枢。体温調整などを行う。

矢状軸
身体の前後を走る線。

矢状面
身体を左右に分ける面。正中面と平行な面。[正中面]。

自然気胸
気胸のうち、外からの力が加わっていないのに発生したもの。[緊張性気胸][気胸]

実質臓器
臓器全体が組織の塊であり、空洞を持たない臓器。肝臓など。[管腔臓器]

自動心マッサージ器
酸素駆動により、自動的に決められた回数、決められた深さで機械的に胸骨圧迫心マッサージをする機械。心マッサージだけをするタイプと、それに加えて人工呼吸をできるタイプがある。

自動体外式除細動器
AEDのこと。心室細動などの致死的な頻脈性不整脈に対して、内蔵されたコンピュータにより除細動の適否を判断し、高エネルギーの電気で治療する機械。厚生労働省の検討会報告により、一般市民を含めた非医療従事者にもその使用が認められた。AEDの定義、管理及びその使用に伴う責任について法律には一切記されていない。[心室細動][除細動]

シャント
様々な意味合いで使われる。「素通りすること」が一番汎用性のある訳であろう。肺胞でガス交換がされずに血液が素通りする「肺内シャント」が有名。[肺内シャント]

縦隔
左右の肺に挟まれた空間。心臓が存在する。

宗教
これがあるから現在の世の中はある。時代をさかのぼるほど医療と宗教は関係が濃くなる。わが国の宗教は複数入り乱れているが、多くの人が(意識せずに)信仰しているのは「怨霊信仰」と「穢れ信仰」である。

充血
動脈血の血液が増えている状態。目が赤くなったり臓器が腫れたりする。[鬱血(うっ血)]

12誘導心電図
10個の電極により、12種類の心電図を記録できる心電図。心臓の検査を目的とした場合にもっとも広く用いられている。双極肢誘導のT、U、V誘導、単極肢誘導のaVR、aVL、aVF誘導、単極胸部誘導のV1〜V5誘導により、心臓を電気的に多方向から調べることができる。

循環器系
心臓と血管から成り立つ系。[体循環][肺循環]

消化管
消化・吸収を行うための管腔臓器。粘膜、筋層、漿膜の3層構造で、蠕動運動により食物を口側から肛門側に送る。[消化器][蠕動運動]

消化器
食物を消化、吸収するための器官の総称。口腔、食道、胃、小腸、大腸から成る。[消化・吸収][消化管][口腔][食道][胃][小腸][大腸]

消化・吸収
食物を、細胞の栄養分として利用するために物理的、化学的に分解して体に取り込む過程。消化器が担う。[消化器]

消化酵素
消化に関与する酵素の総称。糖質を分解するアミラーゼ、マルターゼ、脂質を分解するリパーゼ、蛋白質を分解するトリプシンなどがある。[酵素]

晶質浸透圧
電解質が原因で起こる浸透圧。[浸透圧]

上室性期外収縮
心室よりも上位で発生する期外収縮。心室の興奮は正常に起こるため、危険度は低い。発生する場所により心房性期外収縮(PAC)房室結節性期外収縮(PJC)に分けられる。上室性期外収縮そのものはPSVCと表記されるが、あまり一般的にはなっていない。[期外収縮]

小腸
消化吸収の要となる管腔臓器。十二指腸、空腸、回腸を合わせて約6mにもなる。輪になるように存在する輪状ヒダと、その上にある絨毛により表面積を大きくし、効率よく吸収を行うことができる。[消化管]

消毒
微生物のうち、人間に有害なものを全て殺すこと。対象となる微生物により有効な方法が異なる。それを理解せずにすべての消毒を単一の薬品で片付けようと言うのは不可能だが、それをわかっていない人が多い。[滅菌]

静脈
組織を栄養した毛細血管が集まり、心臓に戻る血管。動脈に比べて弾力に富み、血液を蓄える作用から容量血管とも呼ばれる。内膜、外膜の2層構造。[動脈]

食道
咽頭と胃を結ぶ約25cmの管腔臓器。後縦隔を下行、食道裂孔から腹腔に入る。壁構造は粘膜と筋層の2層で、上部1/3は横紋筋、下部2/3は平滑筋。[消化器]

食道閉鎖式エアウエイ
食道をバルーンにより閉鎖する気道確保器具の総称。元祖EOAに続き、EGTAが名称としては有名である。誤解されているが、EGTAは「食道胃管エアウエイ」であり、食道閉鎖式エアウエイの英語訳ではない。コンビチューブのほか、最近流行のWBチューブ、ラリンゲアルチューブも一般名は食道閉鎖式エアウエイである。医師のほか、救急救命士も使用することができる。[エアウエイ]

触媒
化学反応を亢進させる物質の総称。狭義では、反応の前と後でその物質が変化しないことが求められる。生物が産生する触媒は酵素と呼ばれる。[酵素]

除細動
「心室細動」などの頻拍性不整脈に対し、一度心臓の動きを止めることで不整脈を取り除くこと。最も効果的な方法は「電気的除細動」で、心臓に直接、あるいは体表面から心臓に向かって電気を流すことで行われる。

(電気的)除細動器
(電気的)除細動を行うための機器。

ショック
様々な原因で起こる血圧低下状態の総称。大きく分けると、心臓が原因で心拍出量そのものが下がっている場合、血管が拡張してしまって相対的に血液量が足りなくなってしまっている場合、出血などによって血液の絶対量が下がっている場合に大別される。重症なショック、あるいは長時間続くショックでは肺の血流量低下による呼吸不全、腎臓の血流量低下による腎不全により死ぬこともある。

ショックパンツ
下半身を締め付けることで、血液を重要臓器に優先的に分布させるための医療用具。下半身の血流を遮断させると誤解している人がいるが、足部の脈拍が触れる程度までしか加圧してはいけない。元は戦闘機(攻撃機)パイロットが急旋回操作中にブラックアウト(遠心力により脳血流が減少し意識障害や視力障害を起こす現象)を起こすのを防ぐ目的で開発された。

自律神経
自分では意識せずに動く内蔵等の動きを調節する神経。活発に動くための交感神経と、身体を休めて体力を温存するための副交感神経からなる。[交感神経][副交感神経]

心音
心臓の音。房室弁閉鎖によるT音、動脈弁閉鎖によるU音、心拡張早期の心室への血液流によるV音、心拡張後期の心房駆出によるW音がある。T音、U音は健常人で聞かれ、W音は心不全患者で聞かれることが多い。V音は若年健常者や心不全患者で聞かれる。このほか、様々な異常心音がある。[T音][U音][V音][W音]

心拡張期
心室が拡張する時期。心筋が弛緩して房室弁が開くまでを等容拡張期、房室弁が開いて血液が心房から流入して房室弁が閉じるまでを充満期という。

心筋梗塞
心臓に酸素を運ぶ冠動脈が詰まり酸素を運べなくなっておこる心筋障害。直ちに循環器科へ運ばなければならない。死ぬこともある。

神経症
ノイローゼ。不安により起こる神経症状の総称。究極的には不安を取り除くことで解決するのが望ましい。

心室細動
心臓が細かく震えて、血液を送り出せない状態。意識はなくなり、脈は触れなくなる。[除細動][AED]

心室性期外収縮
本来興奮すべきでないタイミングで心室が興奮すること。通常、脈は弱いか触れないことが多い。心室性期外収縮自体は危険ではないが、その原因が心筋虚血であることがあり、また心室性期外収縮が他の重症不整脈を誘発することがあるので、注意が必要である。PVC(VPC)と表記される。[期外収縮]

診断
患者の状態を理解すること。病名がその中心となるが、その病気の原因、かかわっている因子なども含まれる。

心タンポナーデ
心臓をおおう心嚢内に多量の体液や血液が貯留し、心臓の動きを邪魔してしまう病態。外傷や心膜炎が原因で起こることが多い。心タンポナーゼと読むこともある。

伸展
矢状面上で、関節を伸ばす動き。[矢状面][屈曲]

心電計
心電図をとるための機械。使いこなせない人が多い。

心電図
心臓が動こうとする際に発生する電圧を経時的に記録したもの。心臓の動きや脈拍とは一致しないこともある。不整脈の確認に特化した「モニター心電図」や、心筋障害などまで見つけられる「12誘導心電図」などがある。正常な心電図波形を「正常洞調律(NSR)」と言い、心房の興奮を示すP波、電気興奮が房室結節を通過するPQ間、心室の興奮を示すQRS複合波、心室の興奮持続を示すST部分、心室の再分極を示すT波からなる。[心電計]

浸透圧
半透膜の両側に水と水溶液をそれぞれ入れると、水が水溶液側に移ったり水溶液に解けているものが水側に移ったりする、その力。[膠質浸透圧][晶質浸透圧]

心拍出量
心臓が、1分間に送り出せる血液の量。[1回心拍出量]

心房細動
心房の各心筋細胞が無秩序に興奮を繰り返し、細かく震えている状態。房室結節を通過する刺激の回数には限界があるので、心室へ全ての刺激が伝わってしまうことはなく、これだけでは致命的とはならないが、極端な頻脈や徐脈になることがあり、その場合には注意が必要。

心房内伝導路
心房内での電気的刺激の通り道。[刺激伝導路]

心膜
心臓の外側を覆う膜。

心膜腔
心膜が袋状になり、心臓の外側を包むことで出来る腔。約10〜15mlの漿液がある。





膵液
膵臓から分泌される消化液。一日に約500ml分泌される。蛋白質を分解するトリプシン、脂質を分解するリパーゼ、デンプンを分解するアミラーゼからなる。[トリプシン][リパーゼ][アミラーゼ]

膵臓
十二指腸球部に囲まれた実質臓器。外分泌腺としてトリプシン、アミラーゼ、リパーゼを消化管へ、内分泌腺としてインスリン、グルカゴンを血液内に分泌する。[外分泌腺][内分泌腺][トリプシン][アミラーゼ][リパーゼ][インスリン][グルカゴン]

垂直眼振
垂直方向に起こる眼振。[眼振]

水平眼振
水平方向に起こる眼振。[眼振]

水平面
身体を上下に分ける面。

頭蓋腔
頭蓋骨がかたちづくる空間。[体腔]

START
Simple_Triage_And_Rapid_Treatment(Transportation)の略。大規模災害時のトリアージの指針(標準とまではなっていない)。一人の患者のトリアージにかける時間は30秒を目標とし、長くても1分とする。トリアージ中に行ってよい処置は止血処置と気道確保(2回まで)。赤と分類された時点で他の評価は行わない。など、超大規模災害に適したトリアージ基準を示している。欠点は、患者間の比較を行わないこと。下腿骨骨折患者とCPA患者がいた場合、日常災害であればCPAを優先すべきであるところ、STARTによるトリアージを行うと下腿骨骨折患者が優先的に運ばれてしまう。患者間の比較が困難な程の患者数の場合に使用すべきである。[トリアージ]

スターリングの法則
前負荷と心拍出量の関係を示した法則。一定の量までは、前負荷が大きいほど心拍出量が大きくなる。[前負荷][心拍出量]

ストレッチャー
英語でSTRETCHERという単語は、本来「担架」を意味するが、日本語で「ストレッチャー」と表現した場合には「車輪がついており、患者を寝かせたまま移動できる設備又は装備で、ベッドではないもの」を指すことが多い。ただし、スクープストレッチャーなどの例外もある。「患者を移動するための設備又は装備であって、平担架や布担架等、古くからわが国にある担架を除いたもの」が最大公約数であろうか。





精神病
高度な精神障害。障害が低度の場合には非精神病性精神障害と呼ばれる。境界は、日常生活ができるかどうか。症状の種類や発病の原因などにより器質性精神病、症状精神病、内因性精神病などに区別される。

正中面
身体を中央から左右に分ける面。[矢状面]。

生理学的死腔
解剖学的死腔と肺胞死腔を合わせて呼ぶ名称。[死腔][生理学的死腔][解剖学的死腔]

脊柱
背骨のこと。頸椎、胸椎、腰椎、仙骨からなる。[頸椎][胸椎][腰椎]

脊椎
背骨のこと。頸椎、胸椎、腰椎、仙骨からなる。[頸椎][胸椎][腰椎]

赤血球
血液中にある血球成分のひとつ。豊富なヘモグロビンによって酸素を全身に運ぶのが主な役割。細胞膜で覆われている細胞であるが、核は存在しない。[血液][ヘモグロビン]

前額面
前額に平行して存在する面。身体を前後に分ける。

喘息
気管支が細くなり起こる呼吸障害。吸気は行え、呼気が行えないことが多い。気管支の攣縮によると考えられていたが、最近では気管支の炎症が影響していると考えられている。

蠕動運動
消化管で、食物を肛門側に送るための運動。消化管を細く長くする輪走筋と、太く短くする縦走筋の協調作用で行われる。[消化管]

前負荷
右心室に入る血液の量。[後負荷][スターリングの法則]





早期除細動
心室細動などによる心停止患者に、より早く除細動をかけること。発症から、病院内では3分、病院外では5分以内が早期除細動と言われている。[心室細動][除細動]

咀嚼
上下の歯で食物を細かくすること。





体腔
身体の中にある空間。[頭蓋腔][胸腔][腹腔][後腹膜腔]

対光反射
瞳孔に光を当てると縮瞳すること。光を当てた方の瞳が縮瞳することを「直接対光反射」、反対の瞳が縮瞳することを「間接対光反射」という。

体循環
左心室から出た血液が、大動脈を通り全身をめぐって右心房に戻る血液のルート。[肺循環]

大腸
小腸から連続する管腔臓器。盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸から成る。水分と電解質を吸収する。[消化管]

大網
腹腔内にある脂肪の塊。

唾液
唾液腺から分泌される消化酵素。[消化酵素]

タキ
TACHY_CARDIAの略。頻脈のこと。タチやタヒなどとも呼ばれる。

WPW症候群
ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群。心臓の電気刺激は上から下へと流れるが、下から上に流れる伝導路ができてしまい、頻拍性不整脈を起こす。

胆汁
肝臓から分泌され、胆嚢で貯蔵、濃縮される消化補助液。乳化作用により脂質の消化を補助する。

胆道
肝細胞から分泌された胆汁が流れる管。肝管から総肝管、胆管、総胆管となり、膵管と合流してファータ乳頭器から十二指腸に開口する。

胆嚢
肝臓の下面に付着し、胆汁を貯留、濃縮する。[肝臓][胆道]





中毒
何かを飲んだり吸い込んだり、または何かに接触して機能障害を起こすこと。急性と慢性は全然違う。

腸液
粘液と消化酵素からなる消化液。小腸から分泌される。蛋白質を分解するアミノペプチターゼ、脂質を分解するリパーゼ、糖質を分解するマルターゼ、ラクターゼ等を含む。腸液により、糖質は単糖類に、脂質は脂肪酸、グリセリンに、蛋白質はアミノ酸に分解される。[アミノペプチターゼ][リパーゼ][マルターゼ][ラクターゼ]

長軸
解剖学的基本体位を取った際の上下をあらわす線。[解剖学的基本体位]

直接圧迫止血法
出血に対して、傷口を直接圧迫して止血をすること。簡単で安全であり、効果も高いことから出血に対して一番初めに試みられるべき止血法である。[止血]









DIC
播種性血管内凝固症候群。

DIP
遠位指節間関節。俗語として、D(動揺)I(痛み)P(ポキポキ音)の略として、JPTECに基づいた外傷訓練コースでは「骨折を疑わせる所見」の意味で用いることもある。

DAI
び慢性軸索損傷。明らかな脳挫傷や頭蓋内出血がないのに意識障害が遷延している状態。

DAA
解離性大動脈瘤。

DAT
アルツハイマー型痴呆。

DNR
厳密には蘇生(処置)を禁止すること。患者や家族が希望して蘇生処置をさせないことを意味する。それに基づき医師が指示した場合にはDNRオーダーといわれる。蘇生(処置)をしないことという緩い意味で使われることもある。なお、DO_NOT_RESUSCITATEという言葉の響きが、あたかも蘇生させることも可能だがあえて蘇生させないと一般市民に誤解をされることがあるため、DNAR(DO_NOT_ATTEMPT_TO_RESUSCITATE(蘇生を試みることを禁止する))を用いることがAHAガイドライン2000から推奨された。医療従事者にとっての意味は両方とも同じ。我が国の病院前救急において、DNARに関する公の規則やガイドラインは存在しないため、消防本部や消防署、あるいは個々の救急隊や各隊員に判断が(事実上)委ねられている。

DNA
デオキシリボ核酸。遺伝子を構成する。[遺伝子]

DOA
(病院)到着時死亡。現在はCPAOA((病院)到着時心肺停止)あるいは単にCPAを用いることの方が多い。[CPA]

DC
(電気的)直流。直流除細動(DIRECT_CURRENT_DEFIBRILLATION)の略として使われた時期があり、現在では除細動は全て単相または多相の直流電流で行われることから、除細動あるいは除細動器の略で使われることも多い。[除細動]

DCM
拡張型心筋症。

DD(D/D)
鑑別診断。

定型縊頸
全体重が前頸部にかかっている縊頸。足が地面から離れており、ロープが頸の後側から延びて、前頸部で体を支えている状態が典型。[縊頸][非定型縊頸]

低酸素血症
血液中の酸素が少なくなっている異常状態。死ぬです。

デファクト・スタンダード
事実上の標準のこと。地域MCや消防本部が明確に基準としているわけではないが、その地域の実情、慣例から多くの人たちが当たり前に行い形成される。多いのは、明確に文書で採用を決定したわけでないのにJPTECやACLSを多くの救急隊が救急活動で取り入れ、検証医や消防本部もそれを推奨することによりなされるデファクト・スタンダードの形成である。[JPTEC][ACLS]

伝音難聴
外耳から中耳に原因がある難聴。音が上手く伝わらないことが原因なので、大きな声で会話をすれば正しく聞こえる。[感音難聴]

電撃症
感電したことによって起こる病態の総称。心臓に流れることによる不整脈や、筋細胞の死によって起きる各種電解質異常などがある。電気によって受けた傷(創)は電撃傷という。





同位元素
原子番号(陽子数)が同じで、中性子数の違いにより質量の異なる原子を言う。安定しているものを安定同位元素、不安定で放射能を持つものを不安定同位元素又は放射性同位元素(放射性同位体)という[放射能][放射性同位元素]

同化
化学反応の「化合」が体内で行われるとこう呼ばれる。別に「化合」でいいと思うのだが。[異化]

洞結節
心臓のペースメーカ。右心房内の、上大静脈との接合部にある。特に障害が無ければ、洞結節の電気的興奮回数が心拍数となる。洞房結節とも言う。

糖尿病
血糖値が常に高い病態。必ずしも尿に糖が出るわけではない。様々な症状があるが、症状が出ない場合もある。

洞房結節
心臓のペースメーカ。右心房内の、上大静脈との接合部にある。特に障害が無ければ、洞房結節の電気的興奮回数が心拍数となる。洞(どう/とう)結節とも言う。

動脈
心臓から出て行く血管。大動脈から分岐して細動脈となり、そこから毛細血管に分岐して各組織を栄養する。内膜、中膜、外膜の3層構造。

特発性
「特発性○○」は「よく分からないけど○○が起きている」と考えると大体意味が通じる。

毒物
生体に悪影響を及ぼす物質の総称。毒性試験では、ラットによる皮下投与のLD50が50mg/kg以下のものを言う。法律上の毒物は、毒物及び劇物取締法で具体的に定められている。[LD50]

トリアージ
多数の傷病者が発生した大規模な災害では、全ての患者に全力で治療することができない。そのため、助かる見込みのある患者に医療サービスを重点的に提供する必要がある。そのための患者の振り分けのこと。基本的な考え方としては「何もしなくていい患者」(軽処置群あるいは軽症群)、「何かをしなくてはいけない患者」(緊急処置群)、「何をしても駄目な患者」(救命不能群)に分ける。我が国の場合には軽処置群と緊急処置群の間に準緊急処置群を加えた4群が一般的。[トリアージタッグ][トリアージシート][START]

トリアージシート
トリアージを行う際に使用するシート。各種の色があり、その色のところに該当する患者を移動する。色はトリアージタッグと同じで「赤」「黄」「緑」「黒」がある。[トリアージ]

トリアージタッグ
トリアージを行う際に患者に付ける札。患者情報のほか、どの群にトリアージしたかが色分けされ一目で分かるようになっている。我が国の場合、緊急処置群が赤、準緊急処置群が黄、軽処置群が緑、救命不能群が黒となっている。[トリアージ]

トリプシン
消化酵素の一つ。膵臓から分泌される。蛋白質の分解に関与するだけでなく、他の消化酵素(厳密には前駆体)の活性化を行う。[消化酵素]

貪食
細胞が、異物を取り込み細胞内で消化すること。細胞や、老朽化した血球に対して行われる。血液中では白血球、脾臓や肝臓では血管内皮細胞により行われる。[白血球][脾臓]





内出血
体の中の、本来は血液があるべきでないところに出血すること。「頭蓋内出血」「腹腔内出血」[外出血]

内旋
正面にあった面が、内側を向く動き。[外旋]

内転
手足を、右又は左に動かして身体に近づける動き。[外転]

内毒素
細菌が作り出す菌のうち、細胞の溶解により外に出る毒素の総称[外毒素]

内部被爆
体の中にある放射線源からの被爆。透過性の弱い放射線によっても起こりうる。[被爆][外部被爆]

内分泌腺
分泌物を血管内に出す分泌腺[外分泌腺]





U音
心臓の、大動脈弁と肺動脈弁が閉じたときの音。T音よりも短くて高い。動脈弁が閉じたときのUaと肺動脈弁が閉じたときのUpに分かれる。その分裂は、吸気時に分かりやすい。[心音]

乳幼児突然死症候群
赤ちゃんが死んだ場合において、原因が見つからないときに付けられる病名。









熱傷
熱による損傷。45℃程度から始まる。表皮のみの損傷であるT度熱傷、損傷が真皮の一部に達するU度熱傷、真皮全層と皮下組織に達するV度熱傷に分けられる。熱源の温度と、熱源との接触時間が損傷の深さに影響する。[気道熱傷]





ノイズ
雑音。本来の情報を得る上で邪魔になるもの。自然に存在するものもあるし、人間が作り出すものもある。[アーチファクト]

脳幹
脳の中脳、橋、延髄からなる部位の名称。生命活動に関して重要な働きをする。

ノルアドレナリン
カテコラミンの一種。交感神経の神経伝達物質として作用している。薬剤としては静脈内投与すると収縮期血圧と拡張期血圧が共に上昇するため、昇圧剤として使用される。ノルエピネフリンは別名。





HB
Hb。ヘモグロビン。

媒介
病原菌を運ぶこと。動物にこれをやられると、感染地域が広がってしまう。

肺循環
右心室から出た血液が、肺を通り酸素化されて左心房に戻る血液のルート[体循環]

肺水腫
肺に体液がたまった状態。肺炎や心不全などが原因で起きることが多い。外傷によっても起きる。

バイスタンダー
人が倒れたとき、そばにいた人。必ずしも一般市民である必要はない。救急医療システムの中では、「EMSの起動(119番通報)」、「CPR」、「AEDによる除細動」を担うことが期待されている。[EMS][CPR][AED][一般市民]

肺内シャント
肺胞が虚脱し、ガス交換が行われず血液が素通りする状態。酸素化されない血液が大循環に入り、低酸素血症の原因となる。[シャント][肺胞]

ハイパー
ハイパー(HYPER)○○の略。高○○と考えると大体意味が通じる。ハイパーテンション→高血圧。ハイパーベンチレーション→過換気症候群。ハイパーカリミア→高カリウム血症。ハイパーグルセミア→高血糖。対義語はハイポ(HYPO)。大規模災害時にはハイパーレスキューの略で使われることもある。その場合、東京消防庁が有する消防救助機動部隊のこと。

ハイパーテンション
高血圧。

肺胞
肺の一番奥にある小さな袋。血液と肺内でのガス交換を行う。

肺胞酸素分圧
肺胞における酸素の分圧。通常は約100mmHg。[肺胞][分圧]

肺胞死腔
肺胞に至る血液が遮断されるために、その肺胞がガス交換に影響できなくなったことで発生する死腔。[死腔]

破傷風
破傷風菌によって起こる感染症。全身の筋緊張と痙攣が主な症状。牙関緊急や痙笑が症状として有名。意識障害は直接起こさないが、呼吸筋の痙攣による低酸素により起こることはある。ほっとくと死ぬです。[牙関緊急][痙笑]

バッグマスク
バッグバルブマスク。蘇生器などとも呼ばれる。病院前救急で多く用いられる呼吸管理資器材。自動で膨張するバッグ(容積は1リットルから2リットル程度)、患者の口と鼻を覆うマスク、患者の呼気を外部に流して再呼吸を防止するためのバルブから構成される。この資器材のみで、環境中の空気を用いた人工呼吸ができる他、リザーバーバッグと呼ばれる袋を取り付けることにより、酸素を用いた人工呼吸を行うこともできる。商品名としてアンビューバッグが有名。[アンビュー]

白血球
血中に含まれる細胞の一つ。1mlに約5000〜8000個存在し、免疫に深く関係している。単球、好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球に分かれ、異物の消化や免疫など、役割が異なる。[免疫]

パルスオキシメータ
非観血的な動脈血酸素飽和度測定装置。センサを指先又は耳垂に付けるだけであり、術者の技術は必要なく、患者に対する負担も少ないために広く臨床的に使われている。求めた値はSAO2(SaO2)と区別してSPO2(SpO2)値と表現する。動作原理は、1つの可視光線(赤色)と、1つの赤外線光をセンサが取り付けられた部位に当て、反対側で吸光度を測定する。同時に指先脈波を検出し、ランバート・ベールの法則により動脈血だけの酸素飽和度を求める。よって、脈波の検出が正しくできない状態で使用してはならない。また、酸素化ヘモグロビンとCOヘモグロビンの区別はできないので、CO中毒の際には見かけ上の酸素飽和度が上昇してしまう。

半座位
坐位と仰臥位の中間の姿勢。[坐位][仰臥位]

反跳痛
腹部をゆっくりと圧迫していき、急に圧を解除したときに感じる激しい痛み。腹膜に炎症があるときに現れる重要な所見。圧痛とは異なる。[圧痛]





BS
血糖値。

PSVC
上室性期外収縮。従来使われているPACは厳密には心房性期外収縮を指し、房室接合部性期外収縮はPJCと言わなければならない。この2つを合わせたのがPSVCである。略語として定着しているかは疑問なので、アルファベット略語にこだわらずに日本語で上室性期外収縮といった方が話が早いだろう。

PSVT
発作性上室性頻拍。上室由来の頻拍で、心拍数は150を超えることが多い。心電図上、R−R間隔は一定。血圧が下がることがあるものの、通常、成人ではそれだけで致命的になることは少ない。小児では成人に比べ緊急性が高い。P波は見えることもあるがT波に隠れて見えなくなることが多い。

BP
血圧。

非医療従事者
狭義では医療従事者免許を持っていないもの、広義では医療に携わっていないものを指す。元々、医療従事者でないものが医療に関わることはなかったためこの言葉が意味を持つ事はなかったが、AEDの登場(広まり)により非医療従事者と医療という不思議なテーマが現れてしまった。なお、非医療従事者が医業を行うこと、医療人を名乗ることは医師法その他の法律で禁止されている。[AED][医業]

皮下気腫
皮膚の下に気体のかたまりがあること。その状態よりも原因の方が大切。どこかに外傷があり空気が入ったか、ガスを発生させるような細菌に感染している可能性がある。[緊張性気胸][ガス壊疽][握雪感]

皮筋
通常の骨格筋と異なり、筋肉の一方の端が皮膚とつながっている筋肉。[表情筋]

ヒス束
心臓の刺激伝導路の一部。房室結節の末梢にあり、左脚と右脚に刺激を伝える。[刺激伝導路]

砒素
ヒ素、ひ素とも表記する。多くの場合、砒素化合物の総称。急性中毒、慢性中毒ともに起こす猛毒。[亜砒酸]

脾臓
腹腔の左上部に位置する実質臓器。老朽化した赤血球の破壊と免疫に関わる貪食、分泌を行う。[免疫][貪食]

必須アミノ酸
身体の中で作ることができないので必ず摂取しなければならないアミノ酸。

非定型縊頸
体重の一部のみが前頸部にかかっている縊頸。体の一部が地面についている場合や、ロープが頸の前側から延びて、後頸部で体を支えている状態など。[縊頸][定型縊頸]

被爆
放射線を浴びること。[放射線][外部被爆][内部被爆]

皮膚
身体の表面の大部分を覆う、人体で最も大きな器官。

病院前救急
医療機関に到着する前の救急医療サービス。わが国では主に消防機関が運用する救急隊により担われる。中心となるのは救急救命士で、病院前救急に特化した国家資格を有する。[救急隊][救急救命士]

表情筋
顔の表情を作るための筋肉。顔面の骨と皮をつないでいる。皮筋。[皮筋]

病的眼振
病気が原因で起こる眼振。[眼振]





VF
心室細動。心臓が細かく震えて、血液を送り出せない状態。意識はなくなり、脈は触れなくなる。[除細動][AED]

VFIB
Ventricular_Fibrillationの略。V.fib.と書かれることが多い。心室細動のこと。心臓が細かく震えて、血液を送り出せない状態。意識はなくなり、脈は触れなくなる。わが国ではVFという表記が一般的。[心室細動][VF]

不関電極
生体の電気活動の変化を調べるための、基準となる電位(≒電圧)を得るための電極。モニター心電図で(擬似)U誘導を測定する場合であれば、赤と緑が関電極、黄色が不関電極となる。[関電極]

腹腔
腹壁、横隔膜、骨盤に囲まれた空間。[体腔]

副交感神経
自律神経の1つ。身体をリラックスさせる。[自律神経]

ブラックアイ
前頭蓋底骨折を起こしたときに、目の周りが黒くなる現象。骨折直後には起こりにくい。

ブラディ
BRADY_CARDIAの略。徐脈のこと。ことブラッディーやブラディーなどとも呼ばれる。

フレイルチェスト
複数の肋骨が、それぞれ複数個所折れたときに発生する病態。その骨折により連続性が断たれた部分をフレイル・セグメントと言い、吸気時・呼気時に正常な胸郭と逆の動きをする。吸気時には正常な胸郭が外側に広がってフレイルセグメントが内側に縮まり、呼気時には正常な胸郭が内側に縮まってフレイルセグメントが外側に広がる。このため、呼吸時に左右の肺の間でガスの一部がやり取りされ、また痛みにより呼吸運動が抑制されることにより、呼吸障害が起きる。[奇異運動]

プレホスピタル
病院前。通常は、救急車の活動を指す。

プロトコル
事前の決め事。患者がこうだったらこうするという申し合わせ。英語で書くとProtocolであり、ほとんどの人が発音する「プロトコール」は語呂がいい事からの誤読。

分圧
気体における浸透圧のようなもの。気体の濃度差による拡散現象による力。[浸透圧]

分節運動
小腸の運動のひとつ。腸が収縮し、くびれを作る運動。分節運動と蠕動運動により食物が移動する。[蠕動運動]

噴門
胃の入り口。胃が充満すると、噴門が閉じて逆流を防ぐ。[胃]





ペプシン
蛋白分解酵素。胃液の主成分のひとつ。蛋白質を加水分解する。[加水分解]

ヘモグロビン
酸素と結びついたり離れたりして身体中に酸素を運ぶための蛋白質。赤血球の中に多い。





房室ブロック
心臓の上から下に刺激がうまく伝わらない障害。正常ではないが問題ないT度房室ブロック、伝わったり伝わらなかったりするU度房室ブロック、完全に伝わらないV度(完全)房室ブロックがある。[高度な徐脈][完全房室ブロック]

放射性同位元素
同位元素のうち、放射能を持つもの。[同位元素][放射能]

放射線
α線、β線、X線が車種名だとすると、「乗り物」ぐらいあいまいな総称。その実態の不明(不理解)さから魔法であるかのような期待や悪魔であるかのような恐れを抱かれてきた。電離作用で人体に影響を与え得るが、診療で日常的に使われているし、日常生活をしていれば多少なりとも浴びている。[放射線障害][NBC災害][X線]

放射線障害
放射線が人体に及ぼした影響のうち、結果的に望ましくないものの総称。

放射能
放射線を出す性質(能力)のこと。実際に人体に影響を与えるのは放射線であり、誤解している人が多い。「放射能が漏れている」というのは「身長が歩いている」や「体重が座っている」と表現上同じで、明らかに誤り。[放射線]

放射能汚染
放射線を照射されることで、それまで放射能を持たなかった物質が(人の意に反して)放射能を持つようになること。[放射能][放射線]

ボーラス
ボーラス投与(急速静注)のために、静脈ラインから投与した薬剤を後押しすること。救急車内で行う方法としては、クレンメを全開にすることや、リンゲル液(20cc程度)をシリンジで投与することなどがある。

ボーラス投与
急速静注のこと。[ボーラス]

補助換気
正常な呼吸ができていない患者に対して行う呼吸管理。病院前救急では主にバッグマスクが用いられる。呼吸が浅い場合には呼吸に合わせて酸素(または空気)を送り込み、呼吸回数が少ない患者には自発呼吸の間に人工呼吸を行う。[バッグマスク]

ホメオスターシス
身体の恒常性。一つ一つの細胞や組織は変化しつつ、全体としては安定している状態。

ホルモン
内分泌細胞で産生され、標的となる細胞に機能変化を起こさせる物質の総称。標的細胞までは血液により運ばれる。生体内における命令伝達は、すべてホルモン又は神経により行われている。





前向き研究
別に積極的だというわけではない。研究をしようとした後に発生した事柄を研究すること。金と時間がかかるが後ろ向き研究に比べて正確な結果が出る。追跡調査ともいう。[後ろ向き研究]

マギール鉗子
咽頭、喉頭の異物を取り除くのに使われる鉗子。経鼻挿管の際にも使われることがある。





ミネラル
体内にイオンの形で存在する微量な金属。足りないと欠乏症を起こし、種類によっては多いと中毒を起こす。









明順応
明るいところに移動し、強い光でもまぶしくなくなること。[暗順応]

メートル法
メートルを全ての単位の基準にして作られた単位系。1gは水1立法センチメートルの重さであり、1calは1立方センチメートルの水が1℃あがるエネルギーである。

滅菌
全ての微生物を無くすこと。殺す方法もあるし、取り除く方法もある。滅菌されたものは身体の中に入れても平気。[消毒]

メディカルコントロール
医師が、他の医療従事者を管理すること。病院前救急においては、医師の事前の指示による活動プロトコルの作成をオフラインメディカルコントロール、電話などで医師から具体的な指示を得ることをオンラインメディカルコントロールと言う。

免疫
自己と非自己を区別し、病原体などの非自己を排除する力。病原体に感染することで得る受動免疫、抗体を投与されることで得る能動免疫などに分けられる。免疫異常による疾患も多く、アレルギーがその代表。[アレルギー]





門脈
消化管で吸収された栄養分を運ぶ太い静脈。肝臓に入る。[門脈]









ユニバーサルアルゴリズム
ACLSにおける、最も基本的な治療の流れ。[ACLS]





腰椎
背骨の、腰の部分。第1腰椎から第5腰椎まである。[脊椎]

容量血管
静脈のこと。弾力に富み、血液を蓄える作用があることからこう呼ばれる。[静脈]





ラクターゼ
乳糖を分解する消化酵素。[消化酵素]

ラリンゲアルチューブ
食道閉鎖式エアウエイのひとつ。ラリンゲアルマスクとは全く関係がない。食道を閉鎖するカフと咽頭を閉鎖するカフへ、ひとつのパイロットバルーンから送気できるのが特徴。先端は盲端になっていて、食道内の吸引、減圧はできない。挿入の深さは、他の食道閉鎖式エアウエイと比べて浅い。このため、サイズ選定を厳格に行わないと効果的な気道確保が期待できない。コンパクトさと扱いの容易さ、そしてスマートな名称から、その使用が広まっている。

ラリンゲアルマスク(LM)
気道確保のための器具。医師のほか、救急救命士も使用することができる。[エアウエイ]





リパーゼ
脂肪を分解する消化酵素。[消化酵素]

輪状甲状靭帯
気管を支える輪状軟骨と甲状軟骨の間にある靭帯。緊急時には切開して気道確保することができる。[輪状甲状靭帯切開][輪状甲状靭帯穿刺]

輪状甲状靭帯切開
輪状軟骨と甲状軟骨の間にある靭帯を切開することで行われる気道確保の方法。緊急時に行われる。[輪状甲状靭帯][緊急気道確保]

輪状甲状靭帯穿刺
輪状軟骨と甲状軟骨の間にある靭帯に太い注射針(18Gのサーフローが多い)を複数本刺して行われる気道確保の方法。緊急時に行われる。[輪状甲状靭帯][緊急気道確保]

リンパ管
リンパ液が流れる管。組織液を血管に戻す役割を持つ。毛細リンパ管から集合して、最終的には左右リンパ本管となる。左リンパ本管は左鎖骨下静脈から、右リンパ本管は右内頸静脈から血流に入る。





ルーチン
日常的に行うこと。「使用後の資器材は必ず逆性石鹸で消毒する」ことなどが例。この場合、逆性石鹸での消毒がルーチンに行われることにより、逆性石鹸での消毒が向かない資器材や、逆性石鹸で死滅しない微生物の存在があらかじめわかっている資器材には有害。ルーチンに行うべきものと、ルーチンに行うべきでないものを各種ガイドラインで定めるべきである。最近では、「何も考えずに漫然と行っていること」を否定的に「ルーチン」と表現することが多くなってきている。





冷点
皮膚に点在する、冷たさを感じる部位。[温点]





労作時(性)狭心症
身体を動かし、心臓に負担をかけたときに心臓の酸素消費量が増えて狭心症になること。[狭心症]

ロードアンドゴー
病院前救急における外傷患者への対応法の一つ。現場では生命を救うための必要最小限の処置を行い、それ以外処置は行わずに早く病院へ運ぶこと。全く処置を行わずに搬送することは「スクープアンドラン」と言い、ロードアンドゴーと区別される。L&Gなどと略されることもある。

肋軟骨
肋骨と胸骨をつなぐ軟骨。心臓マッサージ実施時に折れやすい。

ログロール
身体を丸太(ログ)のように転がす(ロール)こと。外傷において、脊柱を動揺させずに患者を移動するための技術。





ワクチン
感染予防を目的に作られた抗原の総称。弱毒化した病原体を使う生ワクチン、殺した病原体を用いる不活化ワクチン、細菌由来の毒素を用いるトキソイドなどがある。ワクチン接種により抗体が出来、その種(と近い種)の病原体に対する抵抗ができる。[抗原]