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簡易医学用語辞典

         



最近更新分








「亜○○」は「○○っぽいけどちょっと違うかな」と考えれば大体意味は通じる。

アーク熱傷
体表面の近くで放電が起きて負った熱傷。電撃傷とはちがい、あくまで熱傷の一種。

アーチファクト
人間が作り出した、本来は存在しないもの。邪魔なことが多いが役立つこともある。『ノイズ』

RI
ラジオアイソトープ。放射能を持つ元素(厳密には同位体)。触らぬ神にタタリなし。『放射能』

RNA
リボ核酸。遺伝子情報はDNAで構成されているが、それを必要に応じて複写し、必要な場所へ運ぶのはRNAの仕事。

RNAウイルス
遺伝子情報をRNAによって構成しているウイルス。レトロウイルス。


あるに越したことはないが、あるからといって人を助けられるものでもない。その曖昧さ、実体の無さから、論理に対抗するための感情的な攻撃手段となることもある。「その考えかたは理屈ばっかで愛が無いよな〜♪」愛さえあれば人が救えるのであればこの世に死亡事故は存在しないし、親より先に死ぬ子もいない。...ふぅ。なぜこの項目だけこんなに長くなったんだ?『宗教』

ICU
集中治療室(集中治療部というところもあるらしい)呼吸循環管理が行える病室。『ICUシンドローム』

ICUシンドローム
ICU精神病。ICUの特殊な環境と、処置に対する不安から生じる心因反応。

アイソトープ
同位元素。問題となるのは「ラジオアイソトープ」。これは放射能を持つです。『放射能』

IDDM
インスリン依存型(性)糖尿病。ほぼ間違いなくインスリンを日常的に使用している。

ITP
特発性血小板減少性紫斑病。なぜか、名前だけは妙に有名である。『特発性』

アイバンク
死体からの角膜移植を円滑に行うための斡旋組織。バンクといっても貸してはくれない。臓器移植ネットワークに負けそう。

IVS
心室中隔。これがなくなると、すわ一大事。

アイントーヘ(ベ)ン三角形
双極肢誘導の心電図に関する基礎的な考え方。心電図の発展の礎といわれている。『心電図』

あえぎ呼吸
頭蓋内に異常があるか、全身状態が極端に悪化している時の呼吸。ほっとくと死ぬことがあるです。

亜鉛
ミネラルの一つ。欠乏症もあれば、中毒もある。『中毒』

アカイエカ
普通にその辺を飛んでる蚊。侮るなかれ、いろんな病気の媒介となっている。血を吸っているときに潰すと痒みを誘発する物質が体内に残るため、すべて吸わせてから潰すといいらしい。その絶妙なタイミングは至難のわざである。『媒介』

アカゲザル
血液型の、Rh型を決める際にはアカゲザルの抗血清が使われる。

アキレス腱
かかとからふくらはぎにかけて存在する、人間の一番太い腱。人や団体の弱点のことも指す。

悪性
全身に影響を与えて、(そのままいけば)最終的に死なせてしまう病変。「性悪」とは違うらしい。

握雪感
皮下気腫を押すと、雪を押した感じに似ているとか。僕はそう感じませんでしたが。『皮下気腫』

亜酸化窒素
笑気(笑気ガス)。麻酔に使用される。

アシドーシス
血中のpHが下がっている異常状態。

アスピリン
解熱鎮痛薬の代表格。アメリカ人の大好物。

アセチルコリン
副交感神経の神経伝達物質として有名。

アセチルコリンエステラーゼ
アセチルコリンを分解する酵素。サリンは、アセチルコリンエステラーゼの働きを邪魔する。『サリン』

アセトアミノフェン
解熱鎮痛薬。なぜかアスピリンの方が有名である。

アセトアルデヒド
エチルアルコールが代謝されるとこれになる。二日酔いとは、アセトアルデヒドが人の形となり歩いている現象。車を運転したりもする。迷惑この上ない。

アセトン尿
糖尿病の人の尿から検出されることがある。が、健康な人でも少しはアセトンが出ている。

アダムス・ストークス症候群
心臓の不整脈が原因で起こる意識障害。『高度な徐脈』

圧外傷
圧力(気圧や水圧)の変化によって起こる外傷。加圧によっても減圧によっても起こる。『減圧症』

圧挫症候群
挫滅症候群と同じ。『挫滅症候群』

圧痛
押すと痛いこと。痛いから何回も押すな。

圧迫麻痺
神経の圧迫による麻痺。女の子に腕枕をしてあげた朝、目がさめたら腕が動かなくなっていたりする。この場合は末梢神経の麻痺なので治るらしい。

圧脈
強く触れる除脈。頭蓋内圧亢進症で有名。

アデニン
遺伝子情報「ATGC」のA、エネルギーの通貨で有名なATPのAは、アデニンのAである。

アテローム
できものの一種。

アトピー
過敏症。遺伝性がある。アトピー体質だとアレルギーを起こしやすい。僕もそうらしい。死ぬこともあるです。

アドレナリン
心臓を元気にするカンフル剤。業界ではエピネフリンという名前の方が有名である。バゾプレッシンに負けそう。『カテコラミン』

アトロピン
副交感神経の働きを邪魔する薬。『副交感神経』

アナフィラキシー
極端に強いアレルギー。死ぬこともあるです。『アレルギー』

アニサキス
寄生虫。魚介類に多い。

亜砒酸(亜ヒ酸)
虫や人、あるいは虫のように人を殺すための薬。砒素そのものに毒性はないが、砒素化合物は強力な毒薬となる。急性中毒、慢性中毒ともに起こす。「砒素カレー」「砒素うどん」『中毒』

アプガールスコア
生まれた赤ちゃんの状態をあらわす点数。10点が満点で一番よい。

アポトーシス
細胞自滅。外から影響を受けていないのに細胞が死ぬこと。壊死とはちがう。

アミオダロン
不整脈を止める薬。AHAガイドライン2000でよく出てくる。

アミノ酸
蛋白質を作る材料。種類がたくさんあり、1種類でも足りないと蛋白質が作れなくなる。『必須アミノ酸』

アミラーゼ
でんぷんを麦芽糖に分解する酵素。唾液と膵液に含まれる。

アメーバ
原虫の一種。水や土の中にいる。たまに人の腸の中にいることもある。種類によっては赤痢を起こしたりするです。

荒木の分類
CTのない状態で、外傷を受けた頭蓋内がどうなっているかを知るための臨床的な分類法。CTがある状態では何の役にも立たない。「頭蓋内出血型」だからといって、必ずしも出血していないので注意。

アルコール依存症
酒を飲まずにいられない人。詳しくはICDで定義されている。いずれにせよ迷惑この上ない。

アルツハイマー病
痴呆が進行する病気。遺伝の可能性がある。原因、治療法不明。

アルドステロン
副腎皮質ホルモン。尿細管での吸収、排泄を調節してpHを維持するために分泌される。『ホルモン』

α線
放射線の一つ。人体に強い影響を与え得るが、透過性が無いために内部には影響を与えられない。『放射線』

アルブミン
血中に存在する蛋白質の総称。膠質浸透圧を維持するための特異的な作用があるかのように理解している人がいるが、単に存在する量が多いから結果的に浸透圧に大きな影響を与えているだけ。『膠質浸透圧』

アレルギー
抗原抗体反応のうち、結果的に人体に有害に働いたもの。『アナフィラキシー』『抗原抗体反応』

アンギオ
アンギオグラフィーの略で使われることが多い。その場合、血管造影のこと。『血管造影』

暗順応
暗いところに入って、弱い光でも見えるようになること。『明順応』

安静時狭心症
おとなしくしていても狭心発作が現れること。死ぬこともあるです。『狭心症』

安全域
「LD50/ED50」で表す薬の安全性。『50%致死量』『50%有効量』

アンビュー
手動の人工呼吸器。高濃度酸素を投与できるが、酸素が無くても使用できる。

アンフェタミン
覚醒剤。使用を知った際、覚醒剤取締法には通報義務が無いため医療人の守秘義務とぶつかる。

安楽死
楽に死なせること。技術的には簡単だが、倫理的な側面が非常に複雑で「消極的安楽死」「積極的安楽死」などという用語も言い訳のように作られた。わが国は「造物主」信仰がないので信仰している国に比べると解決しやすい(だろう)。






食べたものを消化液と一緒にこねくり回して吸収しやすくする臓器。たまに鉄や真鍮でできている人もいる。

EOA
食道閉鎖式エアウエイの元祖。食道に挿入するチューブと、口と鼻を覆うマスクからなる。『食道閉鎖式エアウエイ』

EOG
酸化エチレンガス。ほとんどの微生物を殺せるガス。熱に弱い医療器具の滅菌に使われる。高価であり、人体にも有害なので僕はあまり使いたくない。平成14年から規制がかかり、使いにくくなった。いいことだ。『滅菌』

EGTA
おそらく、名称としては一番有名な食道閉鎖式エアウエイ。食道に挿入するチューブと、口と鼻を覆うマスクからなる。チューブの先は開放されており、食道内吸引や胃内吸引が行える。『食道閉鎖式エアウエイ』

医院
日本の医療システム上最も小さな医療機関。診療所。基本的に入院はできず、外来のみの対応となる。許されている病床は19床までで緊急の場合しか入院できない(ことになっている)。地方に行くと、全診療科目を診られる「スーパー診療所」を見つけることができる。

胃液
胃から出る消化液。酸性で食べ物を溶かす。たまに自分の胃を溶かしたりもする。中間管理職は胃が溶け始めたら一人前だとか・・・恐ろしい集団である。『胃』

胃炎
胃に起こる炎症の総称。ドラマの場合は胃癌のこと。中間管理職の場合は病気のうちに入らないらしい。『胃』『炎症』

イオン
分子や原子の電子の数が変化し、プラスまたはマイナスの電気を帯びた状態。マイナスイオンは万能薬らしい。

異化
化学反応の「分解」が体内で行われるとこう呼ばれる。別に「分解」でいいと思うのだが。『同化』

胃潰瘍
胃液の消化作用により胃壁がとかされること。TVドラマにおいては胃癌のこと。

胃カメラ
胃を内側から撮影するカメラ。細くなったと皆言うが、僕は一生飲みたくない。

胃癌
胃にできた癌。転移の可能性が大きい。ドラマで主人公の周りにいる人がかかりやすいので注意。『胃』

縊頸
頸を吊ること。その結果死んだ場合は「縊死」という。『定型縊頸』『非定型縊頸』

異型狭心症
安静時にST上昇を伴う狭心症。『ST』『狭心症』

胃痙攣
胃の筋肉が異常に緊張している状態。痛い。『胃』

医原性
医療行為により起こされたもの。外傷や新型感染症、精神病など幅広い。医原性の損傷を起こした場合、直ちに謝るか、人生をかけて隠し通すかの2通りしかない。中途半端に隠そうとして、ばれそうになって白状するのは一番よくない。

医師
医療システムの最上位の職業。理系の最高峰。免許は「医師免許」と「歯科医師免許」の2種類しかないが、様々な認定があるらしい。ちなみに、医師免許を持っていても直接患者を診ない仕事をしている場合は診療を求められても拒否できる。

縊死
首をつって死ぬこと。成功率は極めて高い。『縊頸』

意識
様々な定義がある。「起きていて、自分と他人、周りの状況が理解できること」が最大公約数であろうか。今は医学と精神学で、昔は医学と哲学で、意識の正体を何とか暴こうとしてきた。明日には定義が変わるかもしれないほど、あいまいなものである。『意識障害』『意識レベル』

意識障害
意識の障害。呼んでも起きないとか、叩いていないとすぐに寝てしまうと言った状態の他に、はっきりとしゃべるけど言っている事がおかしいと言うものも含まれる。見えないものが見えたりとか、日本にいるのにホワイトハウスの声が聞こえたりとか・・・英語がわかるのか?と聞いたら黙ってしまった。『意識』『意識レベル』

意識レベル
意識の状態を誰にでもわかるように数値化しようとする無謀な試み。我が国では「3-3-9度分類」と「グラスゴー・コーマ・スケール」がよく使われる。『意識』『JCS』『GCS』

移植
組織や臓器を移すこと。自分の身体の中で移す、他人(死体を含む)から移す、人間以外の動物から移す場合がある。動物から移した場合は、定着しないことが多い。「他人にあげるにゃゴミでも惜しい」という考えなのか、移植に使われずに燃やされてしまう死体が多い。もったいない。

移植片対宿主病
移植された臓器を異物と感じ、身体が攻撃してしまうことによる症状の総称。移植医療が行われる限りなくならない。『移植』

イタイイタイ病
カドミウムによる中毒。なったことはないけどすごく痛いらしい。あらためて見るとすごい病名である。

T型糖尿病
インスリン依存性糖尿病。ほぼ間違いなくインスリンを常用している。

一次救命処置
器具を使わずに行う救命処置。気道確保、人工呼吸、心臓マッサージからなる。『CPR』

1回換気量
1回の呼吸の際に吐き出される空気の量。500mlくらい。深呼吸をしたときではなく、あくまで通常の「呼吸」の際の話。

1回心拍出量
心臓が1回に送り出せる血液の量。「心拍出量」とは違う。『心拍出量』

一過性脳虚血発作
一時的に脳に送られる血液が足りなくなり意識障害を起こすこと。普通はすぐに意識が戻り、後遺症はないが、脳梗塞などの前触れのことがある。

一酸化炭素
不完全燃焼の際に多量に発生する。体内でも少し生成される。酸素の200倍以上の力でヘモグロビンと結びつくため、重症な中毒症状を起こす。『一酸化炭素中毒』

一酸化炭素中毒
一酸化炭素(CO)による中毒。ヘモグロビンに対して酸素よりも強く結合するため、酸素が全身に運ばれず酸欠症状を起こす。強い中毒の場合は窒息と一緒。救急車に積んでいる血中酸素飽和度測定装置(酸素の量を測る機械)は一酸化炭素と酸素を区別できないため、一見酸素が十分であるかのような数字を示す。死ぬこともあるです。『一酸化炭素』『ヘモグロビン』

遺伝
身体の特徴などが、遺伝子を通して子孫に伝わり、その特徴が現れること。とりあえず子孫を作るのに協力してくれる人がいないと話は始まらない。『遺伝子』

遺伝子
個体の特徴を子孫に残すための情報のかたまり。誤解されているが、遺伝子を外国語にしたものがDNAではない。DNAは単なる物質名であり、例えるなら遺伝子が「新聞」でDNAが「紙とインク」と言った関係である。『遺伝』『DNA』

異物
本来その場にあるべきではないもの。一番怖いのは「気道異物」。死ぬです。

医薬品
広い意味での医療や保健のため使われる薬。『医薬部外品』

医薬部外品
医薬品よりも弱く、軽い症状のために使われる薬。『医薬品』

医薬分業
医師と薬剤師の業務をそれぞれ独立とすること。我が国では医師は薬剤師の業務を行うことができるため、成立していない。

医療過誤
診療や処置に失敗したり、説明をきちんとしないなど、幅広い医療上の過失。法律上の問題のほか倫理的な問題もあり、最近はすぐに訴えられてしまう。

医療法
医療システムに関する法律。医療機関の構成などについて定められており、医療従事者の身分や業務については他の法律で定義されている。

インスリン
膵臓から分泌され、ブドウ糖の細胞内への取り込み、ブドウ糖からグリコーゲンへの合成を促進させる。結果、血糖値(血液内の糖質の量)が下がる。『糖尿病』

院内感染
医療機関で治療中に感染すること。多くは入院患者におこる。

インピーダンス
交流成分を含む電気に対する電気抵抗。MEの分野で多く出てくる。身近なものでは心電計の電極と患者の皮膚の間に発生するインピーダンスがある。汚れをふき取らないと大きくなって正確な心電図が取れない。

インフルエンザ
急に高熱が出て、呼吸器の様々な疾患が出現する。原因はインフルエンザウイルス。「かぜ」とは違う。





右位心
心臓が何らかの原因で右側に移動すること。『右胸心』

ウイルス
最小の生物。細胞を持たずに、遺伝子とそれを覆うカプセル、他の細胞に遺伝子を移すための器官を持つ。自分では増えることができない。抗生物質は効かない。『RNAウイルス』

ウエルニッケ失語症
言葉が理解できなくなる失語症。自国語を聞いても知らない外国語を聞いているようになるらしい。話すことはできるが、自分で言っていることも理解できないので間違いが多い。

ウェンケバッハ
U度房室ブロックの一つ。『房室ブロック』

ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群
心臓の電気刺激は上から下へと流れるが、下から上に流れる伝導路ができてしまい、心拍数があがる不整脈を起こす。、WPW症候群。

右胸心
心臓が生まれつき右側にあること。『右位心』

齲歯(う歯)
虫歯。

後ろ向き研究
別に消極的だというわけではない。過去に起こったことを記録によりさかのぼって研究すること。その記録は研究されることを想定したものではないため、不完全になることもある。『前向き研究』

右心室
心臓の右上の腔。身体中から戻ってきた血液が心臓に入る最初の腔。

宇宙病
宇宙に行くことで起きる症状の総称。かかる人は少ないと思う。用語として成立しているのかもよく分からない。

鬱血(うっ血)
静脈血が心臓に戻れなくなり、静脈や毛細管の血液が増えている状態。静脈か心臓に原因がある。抹消静脈に注射をするときには意図的にうっ血させる。『充血』

うっ血性心不全
うっ血を伴う心不全。経静脈が怒脹したり、むくみが出たりする。『鬱血(うっ血)』

運動失調
思ったとおりに、あるいは命令されたとおりに動けないこと。





エアウエイ
気道のこと。気道確保や、それに用いられる器具をさすことも多い。『経鼻エアウエイ』『経口エアウエイ』

エアレーション
EOG滅菌の後に、器具に残っている人体に有害なガスを飛ばすために巡回させた空気にさらすこと。不十分だと患者に悪影響を与える。『EOG』

ARDS
成人呼吸窮迫症候群。本当は急性(Acute)だったのだがいつの間にか成人(Adult)に誤植されてしまったらしい。心不全が原因ではない肺水腫の一種。

A型肝炎
A型肝炎ウイルスによって発症する肝炎。魚介類のカキによる経口感染がほとんどだが、カキ業者が困るので一般には公表されていない。

ACTH
副腎皮質刺激ホルモン。副腎皮質からステロイドホルモンを出すための命令ホルモン。『ホルモン』

A−Cバイパス
大動脈から心臓の冠動脈に血液を流すためのバイパス術。心筋梗塞で行われる。

ABO血液型
赤血球の抗原型による血液の種類の分類法。A型、B型、AB型、O型がある。昔は、O型血液による異型輸血が行われていたが、現在は行われていない。

壊死
体の一部が死ぬこと。溶けたり固まったりする。

SI単位
国際共通の単位。メートル法が中心となっている。アメリカ人は馬鹿なのでいまだにフィートを使っている。『メートル法』

SIDS
乳幼児突然死症候群。赤ちゃんが死んだ場合において、原因が見つからないときに付けられる病名。

SAH
くも膜下出血。脳とくも膜の間で起こる出血。激しい頭痛が主訴となる場合が多い。突然の呼吸停止をきたすことがある。死ぬこともあるです。

S/N比
電子工学において、信号(S)と雑音(N)の比率をあらわす値。大きいほど良い。例えば心電図で、目的となる心臓の電位変化がS、交流ノイズがNになる。

S状結腸
大腸の一部。直腸の少し上にある。

ST
心筋梗塞や狭心症の患者では、心電図のSTと呼ばれる部分に変化が起こる。首が取れている死体を見ても何とも思わないのにSTに変化があると大慌てになるのが救急隊員である。ST変化を読めない人もいる。

SBP
収縮期血圧。俗に言う「上の血圧」。

X線
波長の短い電磁波。透過性が強く、写真フィルムを感光させるので画像診断に不可欠。『放射線』

NBC災害
Nuclear(核)な、Biological(生物)な、またはChemical(化学)な災害は他の災害と比べて似通う特徴を持っている。同一地点で、明らかな外傷がないのに2人以上の人が倒れていたらこれらの災害を疑う。対処法としては、2階級特進を狙うか、君子になるかの2つしかない。「癲癇発作」だと思ったら「転換棟」だったりするので注意。

f波
細動波(fibrillation)心電図上表現される細かい波。基線のわずかな揺れのように見えることもある。心房細動の際に出現するが、f波の出現しない「等電位な細動」も存在する。

F波
粗動波(Flutter)。心電図上表現される速くて粗い波。心房粗動の際に出現する。なお、「F波」と「f波」といった表現は海外ではあまり一般的ではない。

MI
心筋梗塞のこと。『心筋梗塞』

MMRワクチン
いわゆる三種混合ワクチン。麻疹、おたふくかぜ、風疹に対する弱毒性ワクチンが混合されている。

LM(ラリンゲアルマスク)
気道確保のための器具。医師のほか、救急救命士も使用できる。『エアウエイ』

塩化ナトリウム
塩。体内のNa+を補給し、電解質バランスを保つ。

塩基
非常に様々な分野で使用される言葉であるが、その分野によって持つ意味が異なる。一般的には化学反応の際に電子を供する物質の総称を意味する。

塩基配列
遺伝子を形成するヌクレオチドの配列。『遺伝子』

嚥下
物を飲み込む動作。様々な神経の活動により口腔内から咽頭、喉頭、食道の筋肉が非常に複雑な動きをする。嚥下障害が起こると誤嚥を起こし、気道閉塞から死ぬこともある。『誤嚥』

炎症
身体の一部に刺激が加わって、腫れたり、赤くなったり、体液が染み出してきたりすること。

延髄
頭の後ろの方にある脳の一部。呼吸をするなど、生命の最も基本的な活動に関する中枢。『脳幹』

エンドトキシンショック
細胞内毒素が原因で起こるショック。『ショック』





横隔膜
膜と言うよりは筋肉でできている壁に近い。胸腔と腹腔を分け、収縮により下に下がることで胸腔が広がり、息を吸うことができる。

黄疸
血液中のビリルビン値が上がり、体が黄色くなること。血液が原因か、肝臓、胆嚢の病気が原因であることが多い。

嘔吐
胃にあるものが口から出てくること。原因は色々ある。中枢性の嘔吐では吐く前に起こる「気持ち悪さ」が出現せずにいきなり吐く事があるので注意。

横紋筋
いわゆる「筋肉」。自分の意思で動かせる筋肉は全て横紋筋である。平滑筋と比べて力強く動き、疲れやすい。『筋肉』

悪寒
発熱が始まったときに出現する寒け。冷えたことによるものではなく、寒さを感じる温度が高くなることによって寒さを感じる。

オキシトシン
ホルモンの一つ。陣痛を誘発する。『ホルモン』

オキシヘモグロビン
酸素化ヘモグロビン。酸素が結びついたヘモグロビン。価が酸化とは異なるので、「酸素化」という言葉で表現する。

オキシメータ
血液中の酸素飽和度を測定する装置。直接血液を測定する観血的オキシメータと、指先や耳垂にセンサを取り付け測定する非観血的オキシメータがある。『パルスオキシメータ』

悪心
嘔吐する前に、気持ちが悪くなること。悪心がなくて嘔吐した場合には、中枢性の嘔吐と言って脳に異常のあることがあるので注意。

汚染
様々なジャンルで使われるが、一般には清潔な状態が失われることを言う。『放射能汚染』

温点
皮膚に点在する、暖かさを感じる部位。『冷点』