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まじめ話機械と事故機械は絶対に間違いを犯さない。このことをまずは知ってもらいたい。 機械というのは自然現象であり、自然界の厳格なルールから外れて動くことはない。 ただ、製品に不良品はある。これは、機械を作る過程で人間が犯した間違いによる。 世の中で動いている機械が予期せぬ動きをし、それが事故につながったとき、 そこには、必ず4者の人間が関わっている。 「設計に関わった人間」「製造に関わった人間」「説明書作成に関わった人間」 そして「操作に関わった人間」である。 材料の強度や特性、また部品の動き方や止まり方は「自然界のルール」であらかじめ 決まっているのだから、それを見抜けずに作ったなら「設計のミス」。 あるはずの部品を付けずに、あるいは設計どおりの部品を使わずに機械を完成させたなら「製造のミス」。 想定される使い方、想定されない使い方、不具合発生時の対処法を書いていないなら「説明書のミス」。 そして、説明書に書かれているとおりの使い方をしなかったなら「操作のミス」。 この4者がミスをしなければ、機械による事故は絶対にありえない。 そして、「操作に関わった人間」以外は、すべてプロである。 説明書も見ないで「動かない」という人や、「俺は説明書なんか見なくても使える」と 偉ぶっている人が多い。間違った使い方に気づくのは故障してからというパターンである。 家電製品なら別に誰も困らないが、仕事で機械を使う人間がこれだと話が違ってくる。 この場合、「操作に関わった人間」もプロであり、4者がプロとして関わっている以上、 本来機械の事故は起きないはずである。 しかし、現実に事故は起きる。そして多くは「操作のミス」。 車や医療器械の不良品が原因で事故が起きると、ニュースで大騒ぎになるが、 「操作のミス」で起きた事故は全く騒がれない。 ●戻る● |