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笑い話おっきい救急車昔、近くの消防署に初めての高規格救急車(救急救命士が使用できる資器材を積んだ救急車)が 導入された時の話である。 たった1台で全ての管轄をカバーするその救急車は見た目にも大きく、 ベンツ社製なので特徴のある形をしていた。 患者の家族からしてみれば、家族が倒れて救急車を呼んだら見たこともないような大きな救急車が 現れ、びっくりしたであろう。 当然普通の救急車も来るわけで、住民からみると 「あそこの家に2台も救急車が来た。しかも1台は見たことのない大きさだった」ということになる。 高規格救急車が出場するということは重症者が多いわけで、当然のように 「おっきい救急車が来た家で何故か葬式が多い」 「きっとあの救急車は死体を運ぶためのものだ」 「おっきい救急車が来たらもう助からない」 という噂が広がった地区があった。 そんなことは知らない高規格隊の隊員たち。いつものように倒れた人の家に向かうと 「でかい救急車で来るなんて縁起でもねぇ!帰れ!」 と追い返されたそうである。 ●戻る● |