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笑い話神通力ある日、心肺停止患者を救命センターへ搬送した。 心臓が止まっていて全然浮いてこない血管に点滴をするのが救命士の仕事なのだが、 今までで1,2を争うほど血管が浮いてこない患者だった。 仕方なく点滴をあきらめて救命センターへ搬送。 救命センターで救急隊を待ち受けていたのは山中先生。 この先生、『鬼の山中』という異名を持っており、救急隊や研修医はおろか、 スタッフドクターからも恐れられている、とてもおっかない血管外科の先生なのだ。 救命センターの入り口に差し掛かったとき機関員が小さな声で「ぅわ・・・」と 言ってしまったのはこの際どうでもいい話である。 処置室に患者を運び込むと、山中先生ともう一人の先生が、左右の腕に同時に点滴を 入れようとした。先に取れたほうの点滴ラインから薬剤投与を開始しようというのだ。 血管外科というのは、点滴ラインを取れないことを恥と考える人が多く、誰もが 世の中で一番穿刺がうまいのは自分だと考えている。 ところが、何せ我々が点滴確保をあきらめたほどの血管である。なかなか確保できない。 5分以上が経過し、他の先生が「あの〜CV(中心静脈)ラインとりましょうか?」と言うと、 「うるさい。私にこれしきの静脈ラインが取れないわけがない!」と怒りをあらわにする山中先生。 さらに数分が経過すると、「お!取れた取れた」と山中先生が嬉しそうな声を上げた。 あの血管に20Gの針を刺すとは・・・やっぱり違うな・・・などと全員が感心する中、 看護師さんが針と点滴のラインを接続する。そしてクレンメを開いて点滴が勢いよく・・・ 「ポタ・・・・・ポタ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「あのー・・・点滴落ちません」「何い?」 いかにも「残念。入ってませんよ〜」といわんばかりのチャンバー内の滴下を見て、山中先生 「私の・・私の取ったラインが落ちないわけはない!!」 「ボタ・・ボタ・ボタボタボタ〜!!」 その怒りの声を聞いて、あわてて落ち始める点滴ラインの薬液。 「先生、落ちました〜」 「当たり前だ。私が取ったラインだぞ」 救急認定専門医たる血管外科医の神通力を目の当たりにした救急隊は、 点滴ライン確保に必要な『何か』を学び取・・・・・れるわけねぇ!! ●戻る● |