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WEB消防談話室

笑い話


※固有名詞は仮名です※

消防署には、119番通報を受け付けたり各車両に無線で指示を出したりする「指令室」というところがある。
昔は無線端末と通報受信用の電話機しかなかったそうだが、今は全てコンピュータ化されており

中央消防署東消防署西分署消防本部
中央1東1西1調査1
中央2東2西2指揮1
中央梯子1東水槽1西3警防1
中央化学1東水槽2西救急1支援1
中央救助1東梯子1 
中央救急1東救助1  
中央救急2東救急1  


こんな感じで各車両の状況が一目でわかるシステムになっている。
画面上で赤くなっているのが災害出場中。グレーが出場可能。黄色くなっているのが整備中。
もっとも、実際は消防署の数も車両の数ももっと多いが。

通常は、建物火災が同時に2〜3件おきても対応できるくらいの体制になっている。
ところが、集中落雷や水害が発生すると、車が足りなくなると言う致命的な事態に陥ることがある。

そのときもわずか30分の間に10件近い落雷が集中し、119回線はビービー鳴りっぱなし。
北の消防署から南の落雷地点に、東の消防署から西の火災現場へ、中央部の消防署は空っぽと、
上を下への大騒ぎであった。

その騒ぎの中、119通報を受け付けた指令室の係員が
「はい。わかりました。雷が落ちてブレーカーから煙が出てるということですね。消防車を向かわせます」
と、いつものように指令画面を立ち上げた。


中央消防署東消防署西分署消防本部
中央1東1西1調査1
中央2東2西2指揮1
中央梯子1東水槽1西3警防1
中央化学1東水槽2西救急1支援1
中央救助1東梯子1  
中央救急1東救助1  
中央救急2東救急1  

Σ (ー_ー;) ナイ・・・

「・・・えーっと、今ですねぇ。消防車、ちょうど切らしちゃってるんですよね
「は?切らしちゃってるって言うのは?」

「ええ。ですから、消防車がいないんですよ」
「何だよ。それは!消防署だろうが。いいから来い」

興奮した通報者に係員が言った言葉は
「だって無いもんは無いですよ。もう1台も残ってないんだから」




結局、数十分後に別の火災現場から引き揚げた消防車を現場に向かわせたが、
落雷から1時間近く経っていたらしく、たいそう怒っていたらしい。
この係員も今は指令室を離れ、現場の消防隊として活躍している。


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